女子ゴルフの国内第5戦・ヤマハレディースオープン葛城(静岡県・葛城ゴルフ倶楽部 山名コース / 6480ヤード、パー72)は1日、第3ラウンドが行われ、鶴岡果恋が7バーディ、2ボギーの67で回り、通算10アンダーで単独首位に立った。2位には…

女子ゴルフの国内第5戦・ヤマハレディースオープン葛城(静岡県・葛城ゴルフ倶楽部 山名コース / 6480ヤード、パー72)は1日、第3ラウンドが行われ、鶴岡果恋が7バーディ、2ボギーの67で回り、通算10アンダーで単独首位に立った。2位には1打差9アンダーで吉田優利、ささきしょうこがつけている。

◆鈴木愛が2年振りの優勝に向け単独首位、3打差2位に蛭田みな美 ヤマハレディース2日目

■ショットとパットがかみ合った鶴岡のナイスラウンド

日替わりで首位が入れ替わる大混戦。3日目に首位に躍り出たのは鶴岡だった。

前半は3番パー5できっちりバーディ、7番ボギーとしたものの、9番バーディで折り返し、11番まで3連続。15番パー5では、2打目をグリーン手前カラーまで運ぶ会心のショット。しかし、3打目のアプローチがグリーン奥にこぼれてしまう。微妙な下りのラインを残したが、これをど真ん中からねじ込んで、この日6つ目のバーディ、単独首位に立った。

最難関の16番では、2打目がグリーンオーバーし、崖下まで行く大トラブル。このピンチに、3打目を高く上げてグリーンをとらえるナイスアプローチ。そこから2パットのボギーで切り抜けた。続く17番パー3が圧巻だった。ティーショットをピン筋手前につけ、楽々バーディ。再び単独首位に立ち、18番はパーで終えた。

黄金世代とプラチナ世代に挟まれた、1999年度生まれの選手たちは「はざま世代」と呼ばれる。1999年8月20日生まれの鶴岡もその一人。これまで「はざま世代」でのツアー優勝者は稲見萌寧ただ一人。鶴岡が2人目となれるか、しかも前週の山内日菜子と同じく主催者推薦出場でのツアー初優勝がかかっている。

3打差以内に8人がひしめき、だれが勝ってもおかしくない中で迎える最終日。果たして、どの選手が栄冠を手にするのか、注目される。

■主な上位選手順位

上位選手の主な順位は以下の通り。

1位 / 10アンダー / 鶴岡果恋 2位タイ / 9アンダー / 吉田優利、ささきしょうこ 4位 / 8アンダー / 山下美夢有 5位タイ / 7アンダー / 高橋彩華、石井理緒、穴井詩、鈴木愛 9位タイ / 6アンダー / 福田真未、原英莉花

◆稲見萌寧、山下美夢有ら実力者が今シーズン初勝利を目指す ヤマハレディースオープン葛城

◆山内日菜子が逆転、地元でツアー初優勝飾る 1打差の単独2位に比嘉真美子 アクサレディスゴルフ最終日

◆LPGAツアー初挑戦の西村優菜 「データ分析を今後の強みにしていきたい」とシード獲得を誓う

文●河野道久