男子テニスのマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)は31日、シングルス準決勝が行われ、第1シードのC・アルカラス(スペイン)は第10シードのJ・シナー(イタリア)に7-6 (7-4), 4-6, 2-6の逆転で敗…

男子テニスのマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)は31日、シングルス準決勝が行われ、第1シードのC・アルカラス(スペイン)は第10シードのJ・シナー(イタリア)に7-6 (7-4), 4-6, 2-6の逆転で敗れ、2年連続の決勝進出とはならなかった。試合後の会見では「今は彼に勝つために自分のレベルを上げることしか考えていない」と明かしている。
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前週のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)を制し世界ランク1位にも返り咲くなど好調を維持しマイアミに臨んだ昨年の同大会王者である19歳のアルカラス。シードのため初戦となった2回戦では世界ランク100位のF・バグニス(アルゼンチン)、3回戦で同76位のD・ラヨビッチ(セルビア)、4回戦で第16シードのT・ポール(アメリカ)、準々決勝で第9シードのT・フリッツ(アメリカ)を下し準決勝進出を決めた。
この日、9度のダブルフォルト、27本のアンフォーストエラーを犯すなど要所要所でミスが目立ったアルカラス。第1セットをタイブレークの末に制したものの、第2セットでは終盤となった第8ゲームで2度のブレークポイントを逃すと直後の第9ゲームで2度目のブレークを許し、1セットオールとされる。迎えたファイナルセット、2度のブレークを許し、3時間1分の激闘の末に力尽きた。
アルカラスはBNPパリバ・オープンとマイアミ・オープンの2つを同シーズンに制覇する「サンシャイン・ダブル」達成まであと2勝に迫っていたが及ばず。また、3日付のATP世界ランキングで1位から陥落することが決定。N・ジョコビッチ(セルビア)が再びトップに返り咲くこととなる。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにアルカラスのコメントを掲載し「サンシャイン・ダブルを達成する機会があったけど、それを狙うにはもっと年月がかかると思う。でも、今はヤニック(シナー)に勝つために自分のレベルを上げることしか考えていない」と語った。
「彼と対戦するとき、観客に何か違うものを感じているよ。この試合は本当に素晴らしかったと思うので、おそらく世界中の多くの人が見ていたと思う。信じられないほどの観衆だったね。僕が落ち込んでいるときにも、人々のエネルギー、愛を感じた。だから、このような感覚、このようなサポートを受けることは僕にとって信じられないこと。何とも言えない気持ちになるね」
「言葉にするのは難しいけど、両者にとって素晴らしい試合だったと思う。本当にタフでフィジカルな試合だった」
勝利したシナーは決勝で第4シードのD・メドベージェフと対戦する。メドベージェフは準決勝で第14シードのK・ハチャノフを7-6 (7-5), 3-6, 6-3のフルセットで下しての勝ち上がり。