(C)Getty Images ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で前回大会優勝国のアメリカを3-2で下し、侍ジャパンが14年ぶり3度目のWBC制覇を果たした。 今大会、侍ジャパンを世界一に導いた栗山英樹監督は、これま…

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 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で前回大会優勝国のアメリカを3-2で下し、侍ジャパンが14年ぶり3度目のWBC制覇を果たした。

 今大会、侍ジャパンを世界一に導いた栗山英樹監督は、これまでに培った人脈をフル活用し、大谷翔平ダルビッシュ有吉田正尚ラーズ・ヌートバーのメジャー組を招集。「史上最強」の侍ジャパンを形成した。

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 また、大会期間中には不振に苦しんでいた村上宗隆をオーダーから外すことなく全試合で起用。その村上は準決勝の最終回、1点ビハインドの場面で劇的な逆転サヨナラ打を放つと、決勝戦では貴重な同点ソロ弾を放ち、指揮官の期待に応えた。栗山監督は選手を信じる采配で、チームを世界一に導いた。

 栗山監督は決勝戦後に、「明日から肩書がない人になる」と退任の意向を語ったが、24日に出演したテレビ番組では、「オファーが来れば、また考える」と話し、続投の可能性がゼロではないことを示唆。一方で、退任となれば、侍ジャパンの次期監督人事に大きな注目が集まる。

 そんな侍ジャパン次期監督候補を球界OBはどう考えるのか。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍している高木豊氏が自身のYouTubeチャンネルを更新し、次期監督候補について言及した。

 高木氏は動画の後半に「これだけの功績を残したことを考えると、栗山監督が一番いいと思う」と、栗山監督の続投が最も良い選択だという見解を示した。

 また、栗山監督が退任となった際の次期監督には、2人の人物を挙げた。1人目は、稲葉篤紀氏(現日本ハムGM)。東京オリンピックで侍ジャパンを率い、金メダルに導いた稲葉氏について、高木氏は「オリンピックのときに色々な選手に声をかけていて、つながりという部分ができていると思う。監督経験者でもあるからね」と話し、オリンピックの代表監督を務めた人脈と経験について語った。

 また、2人目には巨人の原辰徳監督を挙げた。高木氏は「(2009年に行われたWBC第2回の)優勝監督だからね。1回大会に優勝した王さんの後を継いで、原監督だった。これは相当なプレッシャーだったと思う。それを知っている原監督がやると、いいかなと思う」と、WBCの監督経験を理由に挙げ、「原監督の功績を見ると、選手を口説き落とす文句も多分わかっていると思う。そしたら選手も集まってくる」とも話した。

 次回は3年後の2026年に開催されるWBC。4度目の優勝を目指す侍ジャパンの指揮を誰が執るのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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