イギリス・バーミンガムで開催されている「AEGONクラシック・バーミンガム」(WTAプレミア/6月19~25日/賞金総額88万5040ドル/グラスコート)のシングルス準々決勝で、2度のウィンブルドン優勝歴を持つ第7シードのペトラ・クビトバ…

 イギリス・バーミンガムで開催されている「AEGONクラシック・バーミンガム」(WTAプレミア/6月19~25日/賞金総額88万5040ドル/グラスコート)のシングルス準々決勝で、2度のウィンブルドン優勝歴を持つ第7シードのペトラ・クビトバ(チェコ)が第5シードのクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)を6-4 7-6(5)で退け、準決勝に駒を進めた。

 クビトバは左右にボールを振り分け、果敢にネットを攻め、すばらしい動きを見せた。しかし、第2セット5-3リードのサービスゲームでクビトバは2度ダブルフォールトをおかし、ムラデノビッチにブレークバックを許した。その後のタイブレークではムラデノビッチに3-1とリードされる場面も見られたが、ムラデノビッチのダブルフォールトやコードボールに救われ、このセットを奪って試合を制した。

「復帰2大会目で、彼女のようにランキングの高い選手に勝てたことは本当にうれしい。自分のプレーに満足しているわ」とクビトバはコメントした。

 クビトバは次の準決勝で、幼馴染みのルーシー・サファロバ(チェコ)と対戦する。サファロバは準々決勝の第3セットでダリア・ガブリロワ(オーストラリア)に5-3とリードを許し、3度に渡りマッチポイントを握られたが、6-7(4) 6-3 7-6(5)の大逆転で準決勝進出を決めた。

 サファロバは第3シードのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)との1回戦でも、2度のマッチポイントをしのいで勝利している。

 昨年の全仏覇者で第6シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)と、第4シードのジョハナ・コンタ(イギリス)を破ったココ・バンダウェイ(アメリカ)の準々決勝では、第3セット第1ゲームの途中でバンダウェイがケガにより途中棄権したため、ムグルッサの準決勝進出が決定した。ムグルッサは今シーズン3度目の4強入り。グラスコートに至っては、2015年のウィンブルドン準優勝を最後に準決勝に進出することができずにいた。

「今回は早く現地入りして十分に調整ができているので、調子がいいし、勝つことが出来ている。しかし正直、彼女が棄権するとは思わなかったわ」とムグルッサはコメントした。

 バンダウェイは1回戦で足首を痛め、ムグルッサとの試合の第2セットで症状が悪化したと語っている。

「ウィンブルドン前なので、故障には細心の配慮が必要だと思う」とバンダウェイは言った。

 ムグルッサは次の準決勝で、ノーシードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)と対戦する。バーティと予選勝者のカミラ・ジョルジ(イタリア)の準々決勝では、第1セットでバーティが5-2とリードした時点でジョルジがケガにより棄権し、バーティの準決勝進出が決まった。ジョルジのケガによる棄権は、この日2人目となった。

 太股部の故障により棄権となったジョルジは、予選3試合を戦い、本戦の準々決勝は今大会トータルで6試合目だった。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「AEGONクラシック・バーミンガム」(イギリス・バーミンガム)の準々決勝でクリスティーナ・ムラデノビッチを破ったペトラ・クビトバ

Photo:BIRMINGHAM, ENGLAND - JUNE 23: Petra Kvitova of Czech Republic in action during the quarter final match against Kristina Mladenovic of France on day five of The Aegon Classic Birmingham at Edgbaston Priory Club on June 23, 2017 in Birmingham, England. (Photo by Nathan Stirk/Getty Images)