ラグビーワールドカップ2019オセアニア予選を7月に控えるフィジー代表が、世界ランキング5位のスコットランド代表を倒した。6月24日、首都スバにスコットランドを迎え、27-22で勝利。フィジーがテストマッチでスコットランドを下したのは、1…

 ラグビーワールドカップ2019オセアニア予選を7月に控えるフィジー代表が、世界ランキング5位のスコットランド代表を倒した。6月24日、首都スバにスコットランドを迎え、27-22で勝利。フィジーがテストマッチでスコットランドを下したのは、19年ぶり2回目である。

 ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに5人(追加招集選手を含む)を送り込んでいるスコットランド代表とはいえ、1週間前にはシドニーでオーストラリア代表を下していた強豪。それでも、ジャイアントキラーとして知られるフィジー代表(世界ランク10位)が先週のイタリア代表戦に続いて接戦を制し、ワールドカップ予選通過へ弾みをつけた。

 前半を11-7で折り返したフィジーは後半の立ち上がりも押し気味に進め、47分(後半7分)にPGで加点し、14-7とした。しかしスコットランドは53分、敵陣深くでディフェンスプレッシャーをかけ、相手がこぼしたボールを拾ってFBローリー・ジャクソンが同点につながるトライを挙げる。

 その後、互いにPGを1本ずつ決め、17-17で迎えた62分、フィジーはリスタートのキックオフボールを確保して、LOレオネ・ナカラワがパワフルに突進、長身を活かしてSHヘンリー・シニロリにつなぎ勝ち越しトライが生まれた。69分にはSOベン・ヴォラヴォラがPGを決めてリードを拡大。
 スコットランドは73分にラインアウトモールでトライを挙げ、5点差に詰めたが、集中力高く残り時間をプレーしたフィジーがリードを守り切り、1998年以来の歓喜となった。

 スコットランドは30回のミスタックルが響いた。

 スコットランド代表は2勝1敗で夏のツアーを終了。フィジー代表は7月1日から始まるワールドカップ予選に臨み、第2節の8日にトンガ代表と対戦する。