東京プールの1次ラウンドから侍ジャパンを全試合取材したMLB公式のマイケル・クレア記者 野球日本代表「侍ジャパン」は21…

東京プールの1次ラウンドから侍ジャパンを全試合取材したMLB公式のマイケル・クレア記者

 野球日本代表「侍ジャパン」は21日(日本時間22日)、米フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝で米国と対戦する。3大会ぶりとなる悲願の世界一まであと1勝。ただ今回は“史上最強”とも言われる強力打線が相手だ。厳しい戦いが予想されるが、ここまで侍ジャパンの試合を全試合見てきたMLB公式のマイケル・クレア記者は「日本はやれると思う」と太鼓判を押した。

 20日(同21日)の準決勝・メキシコ戦では序盤から劣勢だったものの、9回に村上宗隆内野手(ヤクルト)の逆転サヨナラ二塁打で劇的勝利を収めた。「打線は決してあきらめなかった。9回にオオタニ、ヨシダ、ムラカミが回ってきた。(不調であった)ムラカミが打つ番だったんだ」と興奮気味に語る。

 クレア記者は東京ドームで行われていた1次ラウンドから日本戦を全試合取材してきた。決勝はマイク・トラウト外野手(エンゼルス)やポール・ゴールドシュミット内野手(カージナルス)、ムーキー・ベッツ外野手(ドジャース)らMVP経験者が名を連ねる。一筋縄ではいかない相手だが、「日本が8-7で勝利する」と予想。「序盤は米国がリードするが、日本は準決勝のように、米国ブルペン相手に少しずつ巻き返してくるだろう」と見立てた。

 カギを握るのは投手陣だ。準決勝終了後、栗山英樹監督は今永昇太投手(DeNA)が先発登板することを明かした。クレア氏は「ホームランを打たれないこと」がマストだと明かし「米国打線を大量得点ではなく、1回に1、2失点に留めることができれば、日本打線は米国打線と同じくらい層が厚い」と勝機を見出した。

鍵を握る早めの継投…大谷救援登板は「難しい判断になる」

 また、クレア記者は早めの継投も提言する。準決勝では佐々木朗希投手(ロッテ)、山本由伸投手(オリックス)がそれぞれ4イニング目で失点した。「スプリングトレーニング期間で調整段階。疲労が3、4イニング目に現れてくる。だから、(決勝でも)ピンチになる前に早めの継投になってくる」と話す。

 決勝ではダルビッシュ有投手(パドレス)、大谷翔平投手(エンゼルス)のメジャー組がブルペンで控える可能性も指摘されている。「ダルビッシュとオオタニが加わったブルペンは、米国のブルペンよりいい。彼らを手遅れになってから起用するのではなく、ピンチになる前に投入すべきだ」とアドバイスを送った。

 ただ、一方で難しいのは大谷の準備。栗山監督も「可能性はゼロではない」としながらも慎重な姿勢を見せる。クレア氏は「難しい判断になるだろう」としつつも「トラウト対オオタニは大会前に全員が望んでいた対戦だから、明日実現するといい」と待ち望む。勝っても負けても最後の一戦。「今日は史上最高の試合だったけど、明日もそうなるだろう」と確信していた。(川村虎大 / Kodai Kawamura)