イギリス・バーミンガムで開催されている「AEGONクラシック・バーミンガム」(WTAプレミア/6月19~25日/賞金総額88万5040ドル/グラスコート)のシングルス2回戦で、第2シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が予選勝者のカミ…

 イギリス・バーミンガムで開催されている「AEGONクラシック・バーミンガム」(WTAプレミア/6月19~25日/賞金総額88万5040ドル/グラスコート)のシングルス2回戦で、第2シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が予選勝者のカミラ・ジョルジ(イタリア)に6-4 4-6 6-2で敗れた。

 最近トップ10に食い込んだ22歳のスビトリーナは敗戦後、足の故障のためにウィンブルドンの出場を断念しなければならないかもしれない、とほのめかした。

 過去4度の出場で2勝しかしたことのないウィンブルドン出場について尋ねられたとき、スビトリーナは「その点について疑問はある」と言った。

 足の故障に関して彼女は、「私のフィジオセラピストと話してみるつもり。シーズンはすごく長い。より大きな視野でことを見なければならないと思う」とコメントした。また、「踵に痛みを感じ、その部分がすごく感じやすくなっている。大会から敗退してしまい、がっかりしているけれど、自分のパフォーマンスにはがっかりしていない。なぜなら(足のせいで)50%の力も出せなかったから」と続けた。

 ジョルジは次の準々決勝でアシュリー・バーティ(オーストラリア)と対戦する。

 そして、そのすぐあとに世界7位で第4シードのジョハナ・コンタ(イギリス)の敗戦が続いた。コンタはココ・バンダウェイ(アメリカ)に1-6 3-6で圧倒された。バンダウェイは、ごく最近、初めてトップ20に食い込んでいた。

 コンタの敗戦で、一時はエントリーリストにトップ10のうち7人をそろえていたこの大会から、今やその全員が姿を消したことになった。7人のうち4人は棄権し、3人は敗退した。

 それでもスビトリーナの試合は、ダッシュしたボールガールの転倒さえ引き起こした、小雨の降る滑りやすい時間帯があったにも関わらず、2セットの間は見応えのある熱戦だった。

 しかし第3セットでスビトリーナは無造作にサービスを打ち、勝とうとする気持ちを失ってしまったかのように見えた。一方のジョルジは、2年前に彼女がトップ30に至ることを可能にした自信を持って戦っていた。

 ジョルジは、今大会で本戦初出場の21歳、バーティに対する準々決勝で、これが真の勝利だったことを証明して見せるための大きな可能性を擁しているように見える。

 一方、元ウィンブルドン準優勝者で第6シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)は、今大会で2度準決勝に進んだ経験を持つアリソン・リスク(アメリカ)を6-1 6-4で下した。この試合のムグルッサのベースラインプレーは、印象的なまでに力強いものだった。

 ムグルッサは日に日に優勝のチャンスがオープンになってくるドローの中、最後まで勝ち進むチャンスについて、あくまで慎重な態度をとった。

「現時点ではすべてが同等というところよ」と彼女は言った。

 ムグルッサは次のラウンドで、コンタに対しわずか20分で第1セットを取ったバンダウェイと対戦する。

 勝ち残っているもうひとりのグランドスラム・チャンピオン、第7シードのペトラ・クビトバ(チェコ)は、準々決勝を第5シードのクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)と戦うことになった。世界12位のムラデノビッチは、ほんの2週間前、ムグルッサの全仏タイトル防衛の試みに、華やかなやり方で終止符を打った選手だ。

 この日、ムラデノビッチはジャン・シューアイ(中国)を6-4 7-6(3)で下した。ムラデノビッチはこの試合で、倒れながらの、並外れたスライスのパッシングショットを放っている。彼女自身は倒れてしまったために、ただ観客の歓声によってのみ、そのショットが決まったか否かを知ったのだった。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「AEGONクラシック・バーミンガム」2回戦でココ・バンダウェイ(アメリカ)に敗れた第4シードのジョハナ・コンタ(イギリス)(写真◎Getty Images)

Photo: BIRMINGHAM, ENGLAND - JUNE 22: Johanna Konta of Great Britain in action against Coco Vandeweghe of USA during day four of the Aegon Classic at Edgbaston Priory Club on June 22, 2017 in Birmingham, England. (Photo by Julian Finney/Getty Images)