大阪桐蔭・前田悠伍投手が得意にする牽制「第95回記念選抜高校野球大会」が3月18日に開幕する。全36校が聖地の阪神甲子園…
大阪桐蔭・前田悠伍投手が得意にする牽制
「第95回記念選抜高校野球大会」が3月18日に開幕する。全36校が聖地の阪神甲子園球場に集結する中、ひときわ注目されるのは大阪桐蔭のエース・前田悠伍投手(3年)だ。下級生の時から圧倒的な存在感を放ち、昨年の選抜大会制覇や明治神宮大会史上初の連覇に大きく貢献した左腕。今年の“世代No.1投手”は何がすごいのか。
前田は既に今秋の「ドラフト1位候補」との呼び声も高い。ストレート、カーブ、スライダー、チェンジアップ、ツーシームはどれも精度が高く、抜群の制球力を誇る。2018年には、12歳以下の世界大会「カル・リプケンワールドシリーズ」で世界一に輝くなど、大舞台での経験も豊富だ。
同じ激戦区・大阪から頂点を狙う履正社で、秋にエースナンバーを背負った増田壮投手(3年)は前田について「ストレートや変化球もすごいんですが、投げること以外も完成されていると思います」と語る。ライバル校の球児たちが最も手を焼いているのは“牽制術”だ。
同じ左腕の増田はこれまでの対戦を通して「アウトが欲しい場面では自分から牽制してアウトを取るし、足の上げ方だったりクイックの速さだったりを変えていると思います」と分析する。
履正社の“前田キラー”は昨年、牽制で2度刺された
さらに、履正社の1番打者で「前田キラー」の異名を持つプロ注目の西凌太外野手(3年)も牽制が「上手い」と苦笑する。昨年は春夏ともに大阪大会の決勝で大阪桐蔭と対戦。いずれも初回に西が出塁したが、牽制で刺されて出鼻をくじかれた。
1年秋からベンチ入りし、左打席から長短打を広角へ打ち返す打力に加え、50メートル6秒3の足も武器にする西。「牽制への意識はしていますが、分かりにくいです。走りたいとは思っていますけど、ちょっと難しい。とにかく(前田の動きを)見て、まずはアウトにならないことが大事だと思います」と明かした。
両校が勝ち上がれば、激突するのは決勝戦。2020年秋から大阪桐蔭に公式戦5連敗を喫している履正社だが、前田と対戦した4試合で打率.400(15打数6安打)を記録している西が打線のカギを握る。目標の「日本一」へ、好敵手攻略への意識も高まっている。(喜岡桜 / Sakura Kioka)