祝!「日本レースクイーン大賞2022」グランプリ受賞名取くるみインタビュー前編 2010年に始まった「日本レースクイーン大賞」は今年で13回目を数え、名だたるレースクイーンが華々しく彩る「女神の祭典」だ。100人のレースクイーンがノミネート…

祝!「日本レースクイーン大賞2022」グランプリ受賞
名取くるみインタビュー前編

 2010年に始まった「日本レースクイーン大賞」は今年で13回目を数え、名だたるレースクイーンが華々しく彩る「女神の祭典」だ。100人のレースクイーンがノミネートされ、ファン投票を経て上位5人が「大賞」を受賞し、その頂点が「グランプリ」の栄光に輝く。

 今年のグランプリを受賞したのは、レースクイーンユニット『Pacific Fairies』に所属する名取くるみさん。受賞記念インタビューとスタジオで撮り下ろした厳選フォト、ぜひご覧あれ。

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 今年1月に東京オートサロンで開催された『日本レースクイーン大賞2022』で、栄えあるグランプリに輝きました。おめでとうございます!

「ありがとうございます。本当、最初は実感が湧かなかったんですけど、最近になってこうした撮影やインタビューを受けることが多くなって、『グランプリを獲れたんだな』ってうれしい思いで一杯です。

 エントリーされてから2カ月ぐらいは、夜もあまり眠れず、夢にも見るぐらいだったんです。夢のなかではグランプリを獲ることができなかったんですけど、正夢にならずにホッとしました(笑)」

── かなりのプレッシャーがあったんですね。

「すごくありましたね。最後、グランプリ受賞者の名前を読み上げられる瞬間は、名字の頭の『な』が来い!『な』が来い!と念じてました(笑)」

── ははは。名取さんはスーパーGTのGT300クラスに参戦する『パシフィックレーシングチーム』のレースクイーンユニット『Pacific Fairies』に加入して2年経ちました。初年度の2021年は新人賞にエントリーするも、受賞できなかったんですよね。

「そうなんです。前回の新人賞は最後の5人には残れたんですけど、一番にはなれなくて......。やる以上はやっぱりトップを目指したいですし、今回は克服じゃないですけど、目標としていたグランプリを獲得することができました。支えてくれた方々やファンの人たちがすごく喜んでくれて、本当によかったです」

── グランプリ受賞後、周囲から評価を受けたり注目されていると感じますか。

「やっぱり影響力の大きさは感じています。自分ではまさかって思いのグランプリだったのですが、ファンの方々から『信じていたよ』と、たくさん言ってもらえたり、またSNSをフォローしてくれる方が増えたり、本当にありがたいことですね」

── レースに華を添えるレースクイーンはレース開催中、主にどのような活動をしているのですか。

「レース当日の朝に、まず『ギャルオンステージ』という催しがあって、そこで自分のチームやスポンサーさんの紹介をします。その後、ピットビューイングのチケットを持っているお客さまを案内したり、チームの顔として写真撮影、聞かれればマシンの説明などをしてコミュニケーションをとるといった感じですね。レースが始まったら、とにかくチームが勝利できるように応援するだけです」

── 名取さんはグラビア活動などもしていますが、レースクイーンとしての業務は特殊というか、ふだんとはけっこう違うんじゃないですか。

「はい。グラビアは基本ひとりで活動することが多いのですが、レースクイーンとしてはユニットを組んでいるので、やっぱりチームワークが大切になります。心をひとつにして活動するので、なんか学生時代の部活みたいな感じで新鮮で楽しいし、すごくいい経験になっているんです」

── なるほど。では、モータースポーツの現場の魅力と楽しさは何でしょうか。

「やっぱりサーキットならではのロケーションですよね。サーキットがあるのは郊外なんですけど、周囲は自然が豊かですし、空も高い。そしてふだんは耳にしないようなエンジンの爆音と、マシンのスピード感。そして、順位が目まぐるしく変わるスリリングなレース展開。

 本当に『非日常』というのか、私にとってはディズニーランドと同じくらい興奮する場所ですね(笑)。ふだんでは味わうことのできない経験ができる場所だと思っています」

── そのレースを引き立てる存在がレースクイーンというわけですね。

「レースクイーンのファンの方もたくさんいて、私たちを応援してくれるのもすごくうれしいです。コスチュームも多種多様ですし、応援の横断幕を作ってきてくれるファンもいらっしゃったりするんですよ。

 昨年まではコロナ禍で、なかなかファンの方と接する機会も少なかったんですけど、今年からは規制も緩和され、もっと話すことができたり、私たちがいるグリッドにも来られるようになるので、間近でマシンなどを見てもらいたい。私も、もっとマシンの説明や魅力を伝えられるようにしたいですね」

── 逆にこの仕事をしていて大変なことは何ですか。

「気候によって状況が変わることですかね。今日のコスチュームは夏用なんですけど、冬はこれにジャケットを一枚羽織るだけなので、長い時間、外にいると鼻水が出てしまったり(笑)。夏は夏でアスファルトの照り返しなど、日差しのきつさを感じます。

 やっぱり体調管理が一番大事ですね。あと、私はグラビア撮影もあるので、コスチューム焼けをしないように、日焼け対策はしっかりとやるようにしています。でも、結局は焼けちゃうんですけどね(笑)。

 まあ、大変なことも多いですけど、最後にチームが勝ってくれれば、その苦労も吹き飛ぶんですよ。ドライバーの方はもちろん、すごい数のクルーが勝つために時間をかけて頑張っていますし、勝利した時のチームの盛り上がりや一体感は、本当にすばらしいなっていつも思うんです」

── 特にスーパー GTはバトルが激しく、勝つのが難しいレースだと言われますからね。

「そうなんですよ。GT500とGT300というふたつのクラスのマシンが混走するレースですから、ルールや駆け引きが多く、すぐに順位が変わってしまうこともあります。タイヤ交換や給油の時の張りつめた空気感は、わずかな時間でもすごく長く感じられます。また、クラッシュやマシントラブルのリタイヤも頻発するので、目が離せない展開も多いです。

 トップを走っていてもアクシデントで最下位になることもあるので、だからレース中はずっと祈り続けて、ハラハラドキドキしています(笑)。でも、サーキットでしか味わえない空間や時間があるので、ちょっとでも興味を持っていただける方がいたら、ぜひ足を運んでもらいたいですね」

「レースクイーンを目指したのは反対していた『父親』の影響?」

【profile】
名取くるみ
1996年6月16日生まれ、千葉県出身。血液型=AB型。身長160cm。B=88・W=57・H=86。趣味=ポーカー、下着集め、食べること。SNS=Twitter(@natori_kurumi)、Instagram(_miru960616)