アフターコロナが急速に進んでいる。だけど何か胸に引っかかるものはないだろうか。 当たり前の日常が奪われたこの数年間で、…
アフターコロナが急速に進んでいる。だけど何か胸に引っかかるものはないだろうか。
当たり前の日常が奪われたこの数年間で、溜めこんだ言葉にならないモヤモヤした気持ち。
それが、何かこのスピード感の中で取り残されているような。
このモヤモヤの原因は?そしてどう対処する?
この問いに「あいまいな喪失」という考えが、ヒントをくれるかも知れない。
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あいまいな喪失とは?

黒川雅代子教授
龍谷大学短期大学部社会福祉学科教授・黒川雅代子教授によると、これはミネソタ大学ポーリン・ボス博士により提供された考え方で、
「さよならを言えずに卒業してしまった」「大切な人が会えないうちに亡くなってしまった」「自粛が続くうち人と話す時間がなくなってしまった」など、当たり前の日常や体験するはずだった重要な機会をいつの間にか逃してしまった状況等が、この「あいまいな喪失」を生むそう。
別れを目の当たりにするなど失ったことが明確である「完全な喪失」は、喪失後は正常な反応として悲嘆反応が現れるといったプロセスがある。一方で「あいまいな喪失」は、気づかないうちに消えている、まだ存在しているものの失ったように感じるなど、失ったことを実体として掴めない。だから気持ちを収束させるプロセスが複雑化し、終結することもないままモヤモヤと残ってしまう状態になることがある。
人生において、特にコロナ禍のこの数年で、思い当たることはないだろうか。
ではこれにどう対処するか?
黒川教授によると、
・まず何を失ったかはっきりしないその混沌とした状況に、「あいまいな喪失」と名前をつけること。
・そしてモヤモヤの原因を外在化する、つまり「今あるこの状況は、自分が弱いからとか自分のせいではなく、『あいまいな喪失』から来ているものだ」という意味付けをすること。
・また、「状況は、これからAでもありBにでもなりうる」として白黒つけようとしないこと、「解決しなくても人生は進めていくことができる」と考えること。
以上が重要だと、提唱者のポーリン・ボス教授は勧めているそう。
アフターコロナを快く進んでいくために、何か溜まったしまったものが心の中で凍結してしまわないように、「あいまいな喪失」について考えてみては?
【参考】コロナ禍で急増する「あいまいな喪失」とは。(龍谷大学プレスリリース、2023年2月15日)
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