東京2020オリンピックに出場するなど、男子日本代表の躍進を支えたセッター藤井直伸さんが、3月10日に31歳でその生涯を閉じた。所属するV1男子の東レアローズが発表した。 〔ギャラリー〕日本代表の司令塔として世界と戦った藤井さん  昨…

 東京2020オリンピックに出場するなど、男子日本代表の躍進を支えたセッター藤井直伸さんが、3月10日に31歳でその生涯を閉じた。所属するV1男子の東レアローズが発表した。

〔ギャラリー〕日本代表の司令塔として世界と戦った藤井さん

 昨年2月に「胃がん ステージ4」と診断されたことを明らかにしていたが、その後はSNSで前向きな姿を発信し、「この病気に打ち勝つという強い意志」を示しつつ、気丈に闘病を続けていた。

 東レは現在、V・ファイナルステージ進出を懸けた激しい順位争いを展開中。3月12日(日)に大阪府堺市で行われた試合で今季21勝目をマークすると、メンバーは藤井選手の背番号21が入ったユニフォームを誇らしげに掲げた。

 藤井さんは宮城県石巻市出身で、2011年、順天堂大の1年時に東日本大震災で実家が被災。学業の継続は難しい状況だったが、同大理事長のご友人から支援の申し出を受けて、競技を続けるという経緯があった。

 若く才能あふれる名選手の訃報に、SNSなどで悲しみの輪が広がっている。

<東レ、日本代表で活躍した藤井さん>

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