雪平莉左のゴルフSOS 連載一覧>>第11回:パッティングの構え、打ち方の基本ゴルフ歴3年のタレント・雪平莉左さんが、アマチュアゴルファーを代表してレッスンを受ける連載。今回からはパッティング編がスタート。まずはショート、ミドル、ロングパッ…

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第11回:パッティングの構え、打ち方の基本

ゴルフ歴3年のタレント・雪平莉左さんが、アマチュアゴルファーを代表してレッスンを受ける連載。今回からはパッティング編がスタート。まずはショート、ミドル、ロングパットそれぞれに対する考え方と、基本の構え、打ち方を学びます。



パッティングの基本を学んだ雪平莉左さん。練習しなくてもいいパットがあると聞いてビックリ

【動画】↓↓↓

【ショートパットとミドルパットを3球ずつ打ってみた】

雪平莉左(以下雪平) いよいよ、パッティングです。

関浩太郎(以下関コーチ) ショット、アプローチ、バンカーと来て、いよいよパッティングです。パッティングに関してお悩みはありますか?

雪平 パッティングって私のなかでマイルールみたいなものがなくて、割とロングパットとかは直感で打ってしまっている部分があります。なので今日は、関さんにしっかり見直していただきたいなと思います。

関コーチ そうですね。やっぱり直感・感性だけでやっていると、いい日と悪い日の波がかなり激しくなったり......。

雪平 そうなんですよね。結構バラツキがあるので。

関コーチ じゃあ、基本からしっかりパッティングをお教えしていきたいと思います。

雪平 よろしくお願いします。

関コーチ それでは早速、このぐらい(約1m)のショートパット。ここからいつも通りにやってみていただけますか?

雪平 この距離は短いので、普段はだいたい入るんですけど、でもロングパットより緊張する場面でもあるので、外したりすることも結構あるんですよね。

関コーチ 嫌な距離ですよね。

雪平 打ちます。

(左に外してしまいました)

 あっ! 惜しい! もう1球。フックラインっぽいので......。

関コーチ そうですね。ボール1個分くらいですかね。

雪平 (もう1度打ちます。今度は入りました)

 おっ! よしっ! もう1球。フックライン......。

(3球目も入りました)

 よしっ!

関コーチ いいですね! 3球打って、1球外しましたが2球入りました。

 ではショートパットの次は、ミドルパットです。

雪平 ミドルパット。

関コーチ 3m、4m、5m。おうちにパターマットを敷いている方がいるかと思うんですが、そのくらいの距離かなと思います。

雪平 絶妙に難しい距離ですよね。

関コーチ これをみんな入れるぞって練習をすると思うんですが、どうでしょう?

雪平 うーん。入るかなあ......。

関コーチ ちょっとやっていきましょうか。

雪平 はい。打っていきたいと思います。これはやっぱりさっきと同じでフックラインですかね?

関コーチ フックラインですね。カップ2つくらい。

雪平 じゃあ、ちょっと感覚ですが。一旦打ちます。

(打ちます。惜しかったですが、カップの手前で止まりました)

 うあーん。

関コーチ いい感じですよ。ではこれも3球とも打ってもらっていいですか。

雪平 はい。

(2球目を打ちます。またカップの手前でした)

 ちょっと短い!

関コーチ まあ、でもぴったり寄りましたね。 

雪平 いや。でもこの1打を入れるとスコアも縮まるので、入れたいですよね。

(3球目を打ちました。一番カップに寄りましたが、入りませんでした)

関コーチ あー! 惜しい!

【ミドルパットよりショートとロングの練習を】

関コーチ 結果的に3球とも入らなかったですね。ミドルパットってみなさんなかなか一回で入れるのは難しいんですが、ショートパットやロングパットよりも、このミドルパットをたくさん練習すると思うんですよ。

雪平 はい。

関コーチ ただ、アメリカの男子プロのトーナメント、USPGAツアーで、年間の全試合の全選手の4mのパットの入る確率、ちょうどこのくらいの距離ですけど、何%くらいだと思います?

雪平 えっ!? 70%くらいですか?

関コーチ パットが決まって「ワァーッ!」となっているシーン見ますよね。やはり入っている印象あります。......でも、23%です。

雪平 えっー!? そんなに少ないんですか!? プロの方でもなかなか入らない距離なんですね。

関コーチ 入りません。優勝した人のいいところだけ、抜粋してダイジェストで見てしまうので入っている印象になりがちです。けれども、このミドルパットは2回で100点です。

雪平 へぇーっ!

関コーチ 100時間練習しても、2打を1打にすることがほぼできないわけです。アメリカツアーのプロが23%ですから。だから、練習時間が0時間でも100時間でも、2打ということです。

雪平 じゃあ、このミドルパットというのは、意外にも練習はしなくてもいいということなんですね?

関コーチ おっしゃる通りです。ミドルパットの練習は、しても、しなくても、どうせ2回(2打)ということです。だから、その分の練習時間をショートパットとロングパットに費やすことで、簡単な問題から解いていくというのが、基本的には一番少ない練習量でたくさんスコアを伸ばしていただくための考え方です。

雪平 なるほどー!

【基本の構え方と打ち方】

関コーチ それではパッティングがなるべく入りやすくなるような、構え方と打ち方、この辺をレクチャーしたいと思います。

雪平 はい。

関コーチ まずですね。顔を洗う時の両手でお水をすくう形を作ってください。そうすると必ず脇がしまります。そしてそのままかがみます。

雪平 かがむ。

関コーチ そのままパターを持ちます。脇がしまりますよね?

雪平 もうくっついてます。

関コーチ ヒジはあまり伸ばしてしまうと、パターの細かな操作ができなくなってしまうので、ヒジの余裕を持ったまま握る感じです。

 構え方のポイントは3つあって、これが1つ目です。2つ目は、目の下にボールの位置をセットすること。目のところからボールを落としてみます。ここですね。

雪平 はい。

関コーチ 3つ目は、顔面と地面を平行にすることです。

雪平 平行に!? こうですかね?

関コーチ そうです。顔を上げたまま目線だけ下げてボールを見てしまうと、正確に見えないので、必ず顔面と地面を平行にして見てあげる。平行にするために少しかがんで見やすいようにします。

雪平 はい。

関コーチ 今度は打ち方です。肩が横に回転してしまうと、フェース面が開いたり、閉じたりしてしまいますので、パターだけは縦回転です。

雪平 縦回転? はい。

(両腕でクラブを横に持ち、クラブと両肩が平行な状態で、肩を縦に動かします)

関コーチ クラブの先を見ていただいて、この先がちょうど縦に動かせるように。

雪平 なるほど。(縦に動かします)こういうことですね。

関コーチ 横に動かすと......。

雪平 あっ。すごいズレちゃいますね。

関コーチ そうですね。これだと方向性が合わなくなってきます。

雪平 なるほど。

関コーチ それで、打ち方のポイントは2つあって、最後にひとつです。手首をフラフラさせちゃうと、これもフェース面がブレてしまいますので、完全に固定して肩だけでクラブを動かす感じです。

雪平 手首を固めることによって、肩が動いているという意識がすごく出ますね。

関コーチ 逆に手首を動かしてしまうと、肩を動かさなくてもクラブを動かせちゃいます。

雪平 そうですね。あっ。そうするとやはりフェース面もブレやすいというか、なんかあちこちに向いている感じがします。

雪平莉左 
ゆきひら・りさ/1994年6月17日生まれ。愛知県出身。趣味:競馬、ゴルフ、映画鑑賞。特技:ダイビング、乗馬、いちごの大食い。
1st写真集『とろける。』が好評発売中。
Twitter:@risa_yukihira
Instagram:risa_yukihira

関浩太郎 
せき・こうたろう/1974年生まれ。カリフォルニアで最新スウィング、クラブ、トレーニング、メンタル理論を学びミニツアーを転戦。帰国後はクラブ職人に弟子入りしフィッティング理論、クラフト技術を習得。これまでのレッスン生は10.000人以上、リシャフト本数10.000本以上、クラブ&シャフト試打年間400本以上。SEKI GOLF CLUB目黒主宰。年間のベストスコアの達成者数は15年連続で100人以上。