ドイツ・ハレで開催されている「ゲリー・ウェバー・オープン」(ATP500/6月19~25日/賞金総額183万6660ユーロ/グラスコート)のシングルス初戦で日本の杉田祐一(三菱電機)を6-3 6-1で倒すことにより、第1シードのロジャー・…

 ドイツ・ハレで開催されている「ゲリー・ウェバー・オープン」(ATP500/6月19~25日/賞金総額183万6660ユーロ/グラスコート)のシングルス初戦で日本の杉田祐一(三菱電機)を6-3 6-1で倒すことにより、第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)は先週のシュツットガルトにおける1回戦負けから立ち直った。この勝利はフェデラーにとってキャリア1100勝目だった。

 2ヵ月の休養のあとの復帰戦でトミー・ハース(ドイツ)に敗れたフェデラーは、この日、世界ランク66位の杉田に対し、8本のサービスエースを決め、手にした13回のブレーク・チャンスのうち5回をものにした。

 予選決勝で敗れた杉田は、右腕の故障のため棄権したルー・イェンシュン(台湾)に代わって本戦でプレーする権利を得た。

 ハレで過去に8度優勝を遂げているフェデラーは、キャリア16番目のグラスコートでのタイトルを目指し、次のラウンドでミーシャ・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。ズベレフは予選を勝ち上がったルーカス・ラッコ(スロバキア)を6-4 6-4で倒した。

 杉田に対する勝利は、35歳のフェデラーにとって4月以来のものだった。彼は全豪オープンでの18番目のグランドスラム・タイトル獲得を含む多忙なシーズン序盤の疲れから回復するため、クレーコート・シーズンを丸々スキップしていた。フェデラーはマイアミ・オープン優勝後にこの休養に入った。

 第3シードの錦織圭(日清食品)はフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)を6-7(7) 6-3 6-4で倒し、今季初のグラスコートでの勝利を挙げるのにかなり骨を折って働かなければならなかった。

 錦織は、直面した10回のブレークポイントのうち9回をしのぎ、2時間半の戦いの末に勝利をつかんだ。彼は次のラウンドでカレン・カチャノフ(ロシア)と対戦する。カチャノフはジル・シモン(フランス)を6-2 6-7(2) 6-3で破った。

 ミーシャの弟で、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は1時間もかけず、パオロ・ロレンツィ(イタリア)を6-3 6-2で下した。

 ハースはバーナード・トミック(オーストラリア)に4-6 4-6で敗れ、彼にとって最後のハレは1試合で終わってしまった。20年前に今大会に初出場し、2回優勝を遂げた39歳のハースは、今季の終わりに現役から引退することを予定している。

 第6シードのルカ・プイユ(フランス)は第1セットを簡単に落としながら挽回し、ヤン レナード・ストルフ(ドイツ)に1-6 6-3 6-4で逆転勝ちした。

 第7シードのロベルト・バウティス タアグート(スペイン)はカルロス・べロック(アルゼンチン)を6-0 4-6 6-2で下した。ロビン・ハッサ(オランダ)はダビド・フェレール(スペイン)を3-6 7-5 6-3で倒し、フロリアン・マイヤー(ドイツ)はブノワ・ペール(フランス)を6-0 6-4で退けた。

 また、予選決勝で杉田を倒したミカエル・ユーズニー(ロシア)はイボ・カルロビッチ(クロアチア)を6-3 7-6(6)で下し、2回戦に駒を進めた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「ゲリー・ウェバー・オープン」1回戦で日本の杉田祐一(三菱電機)を破り、キャリア1100勝目を挙げた第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)(写真◎Getty Images)

Photo:HALLE, GERMANY - JUNE 20: Roger Federer of Switzerland celebrates after winning his match against Yuichi Sugita of Japan during Day 4 of the Gerry Weber Open 2017 at on June 20, 2017 in Halle, Germany. (Photo by Lars Baron/Bongarts/Getty Images)