3月8日から3月21日にかけて、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催される。予選を経て本大会に出場…
3月8日から3月21日にかけて、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催される。予選を経て本大会に出場するのは20カ国。5カ国4グループに分かれた第1ラウンドを戦い、各上位2カ国が決勝トーナメントに進む。
「野球の世界一決定戦」には、名だたるメジャーリーガーたちも参加する。いずれもケタ違いの高年俸を稼ぐスター選手ばかり。今年の年俸が2500万ドル(約34億円)以上の選手は以下の10人だ。

大谷翔平の年俸はWBC出場選手の中で上位何番目?
【9位タイ】2500万ドル(約34億円)
マーカス・ストローマン
<プエルトリコ代表/シカゴ・カブス/31歳/先発投手>
おや、と思う人もいるだろう。前回はアメリカ代表として出場し、今回はプエルトリコ代表のロースターに入っている。プエルトリコは母の故郷だ。6年前はプエルトリコを相手に2度投げ、2次ラウンドは初回に4失点ながら、決勝戦は6イニングを0点に封じた。
例年、奪三振率は8.00未満と高くないものの、シンカーを軸に多くのゴロを打たせ、昨年は25先発で防御率3.50を記録した。現在のカブスではエース格だ。今年は3年7100万ドル(約96億円)の2年目。シーズン終了後に契約を打ち切ることができる。
【9位タイ】2500万ドル(約34億円)
ザンダー・ボガーツ
<オランダ代表/サンディエゴ・パドレス/30歳/遊撃手>
6年1億2000万ドル(約163億円)の3年目が終わった今オフ、契約を打ち切ってボストン・レッドソックスからFAになり、11年2億8000万ドル(約380億円)でパドレスに迎えられた。
過去2年の出塁率.374は、計900打席以上の151人中9位。二塁打72本は10位タイ。オランダ王国のひとつ、西インド諸島のアルバで生まれ育ち、2013年と2017年のWBCにも出場している。
ちなみに、今年から三遊間コンビを組むマニー・マチャドは、年俸こそ1300万ドル(約17億6000万円)だが、契約の総額はボガーツを上回る。2月に11年3億5000万ドル(約475億円)の延長契約を手にした。
マチャドはドミニカ共和国代表。前回は1次ラウンドのアメリカ戦に続き、2次ラウンドのアメリカ戦でもホームランを打ったかと思われたが、アダム・ジョーンズ(当時ボルチモア・オリオールズ)のスーパー・キャッチに阻まれた。
【8位】2600万ドル(約35億3000万円)
ホセ・アルトゥーベ
<ベネズエラ代表/ヒューストン・アストロズ/32歳/二塁手>
2014〜2017年に首位打者3度と盗塁王2度を獲得し、2018年の開幕前に7年1億6350万ドル(約222億円)の延長契約を得た。
身長は170cm未満だが、パワーもある。2019年と2021年はホームランを31本ずつ打ち、昨年も28本塁打を記録した。昨年の打率と出塁率は.300と.387。18盗塁を決め、失敗は1度しかなかった。ただ、前回のWBCは打率.259。7安打とも単打だった。
ちなみに、故障でアメリカ代表から外れたブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)も年俸は同額。こちらは13年3億3000万ドル(約448億円)の5年目だ。
【7位】2700万ドル(約36億6000万円)
フレディ・フリーマン
<カナダ代表/ロサンゼルス・ドジャース/33歳/一塁手>
前回に続き、今回もカナダ代表として出場する。両親はカナダで生まれ、カリフォルニアで生まれ育った自身も二重国籍を持つ。
選手としては、パワーとアベレージを両立できるラインドライブ・ヒッターだ。6年1億6200万ドル(約220億円)でドジャースに入団した昨年は、199安打、47二塁打、出塁率.407のいずれもリーグ1位。ホームランは21本ながら、シーズン30本以上は3度を数える。
長男のチャーリー君は大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)のファンだ。もっとも、2年前の球宴では、フェルナンド・タティス・ジュニア(サンディエゴ・パドレス)に会えて大喜びしていた。
【6位】2727万2727ドル(約37億円)
トレイ・ターナー
<アメリカ代表/フィラデルフィア・フィリーズ/29歳/遊撃手>
今オフのFA市場に出て、総額3億ドル以上の契約を手にした選手は9年3億6000万ドル(約489億円)のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)とターナーのふたりしかいない。11年3億ドル(約407億円)でフィリーズに入団した。
守備と走塁、どちらも動きは滑らかでスピーディ。過去4年の計106盗塁は誰よりも多く、成功率も86.2%と高い。また、打席から一塁に到達するまでも速い。
ただ、パワーレスではなく、過去2年はそれぞれ28本塁打と21本塁打を記録した。アメリカ代表のロースター構成からすると、WBCでは主に二塁を守る可能性もある。
【5位】3000万ドル(約40億7000万円)
大谷翔平
<日本代表/ロサンゼルス・エンゼルス/28歳/先発投手・DH>
2022年10月、ポストシーズン進出を果たせず今季終了となったエンゼルスは、大谷翔平と来季3000万ドル(約40億7000万円)の1年契約を発表した。前年度の年俸は550万ドル(約7億4000万円)。大谷サイドは年俸調停の申請権を持っていたが、史上最高の上昇額で調停を回避した。
6年前のWBCも、右足首が万全であれば出場するはずだった。今年のシーズンが終わるまでにエンゼルスと延長契約を交わさなければ、オフのFA市場に出る。争奪戦は必至。史上初となる総額5億ドル(約679億円)以上の契約を手にしても、まったく不思議ではない。
【3位タイ】3200万ドル(約43億4000万円)
フランシスコ・リンドーア
<プエルトリコ代表/ニューヨーク・メッツ/29歳/遊撃手>
前回のWBCでは、プエルトリコ代表が擁する遊撃手トリオの中心に位置した。いつもと同じように遊撃を守り、カルロス・コレイア(ミネソタ・ツインズ)とハビア・バイエズ(デトロイト・タイガース)のふたりは、両横の三塁と二塁に位置した。
今回も「ミスター・スマイル」の遊撃は不動。コレイアは欠場し、バイエズは二塁か三塁を守るはずだ。走攻守のバランスが優れ、スイッチヒッターなので投手の左右も気にならない。昨年スタートした10年3億4100万ドル(約463億円)の延長契約は遊撃手の総額歴代トップだ。
【3位タイ】3200万ドル(約43億4000万円)
ミゲル・カブレラ
<ベネズエラ代表/デトロイト・タイガース/39歳/一塁手>
今年は8年2億4800万ドル(約337億円)の最終年。契約満了とともにユニフォームを脱ぐ予定だ。
殿堂入りに疑いの余地はなく、3000安打と500本塁打と600二塁打に加え、2012年には現時点で最後の三冠王となっている。2年続けてMVPを受賞した選手も、2012〜2013年のカブレラが最後だ。
近年は衰えが目につくが、ラストイヤーの幕開けとなるWBCで存在感を示すかもしれない。過去4度とも出場し、どの大会でもホームランを打っている。
【2位】3500万ドル(約47億5000万円)
ノーラン・アレナド
<アメリカ代表/セントルイス・カージナルス/31歳/三塁手>
過去8年のうち、30本塁打に届かなかったのは短縮シーズンの2020年だけ。実質的には、7年連続30本塁打以上を継続中と言っていいだろう。
ゴールドグラブの連続受賞はさらに長く、メジャー1年目の2013年から逃したことは一度もない。8年2億6000万ドル(約353億円)の契約は、今年から後半に差しかかる。
今回のWBC出場は、連覇とともに雪辱の意図もあるように見える。前回、アメリカは優勝を飾ったものの、自身は打率.161に終わり、全チームの選手のなかで最多の11三振を喫した。
現在はカージナルスでともにプレーするポール・ゴールドシュミットも同様だ。打率.077の前回に続き、今回も出場する。ゴールドシュミットの年俸は2200万ドル(約29億9000万円)。今年は5年1億3000万ドル(約176億円)の4年目だ。
【1位】3545万ドル(約48億1000万円)
マイク・トラウト
<アメリカ代表/ロサンゼルス・エンゼルス/31歳/外野手>
メジャー2年目の2012年以降、OPS.930未満のシーズンはなく、過去8年はいずれも.990を超えている。ただ、2021年の出場は36試合にとどまり、昨年は3年ぶり3度目の40本塁打以上ながら、規定打席には届かなかった。
これから「健康であれば」という条件つきのスーパースターとなっていくのか、4度目や5度目のMVPを手にするのか、キャリアの岐路に立っているのではないだろうか。12年4億2650万ドル(約579億円)の契約は、今年を含めて3分の2が残っている。
WBCは、キャプテンとして参加する今回が初めて。エンゼルスひと筋でプレーしているため、ポストシーズン出場も2014年の3試合しかない。
なお、WBCの各ロースターに入っているメジャーリーガーのうち、この10人に次ぐ高年俸は、2400万ドル(約32億6000万円)のダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)だ。