男子テニスのチリ・ドーブ・メンケア・オープン(チリ/サンティアゴ、クレー、ATP250)は5日、シングルス決勝が行われ、世界ランク87位のN・ジャリー(チリ)が世界ランク76位のT・マルティン・エチェベリー(アルゼンチン)を6-7 (5-…

男子テニスのチリ・ドーブ・メンケア・オープン(チリ/サンティアゴ、クレー、ATP250)は5日、シングルス決勝が行われ、世界ランク87位のN・ジャリー(チリ)が世界ランク76位のT・マルティン・エチェベリー(アルゼンチン)を6-7 (5-7), 7-6 (7-5), 6-2の逆転フルセットで破り、2019年7月のノルデア・オープン(スウェーデン/バスタッド、レッドクレー、ATP250)以来 約3年8カ月ぶり2度目のツアー制覇を果たした。
世界ランク87位で27歳のジャリーは今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では予選3試合を勝ち抜き本戦入り。2回戦で敗れたものの1回戦では当時27位のM・キツマノビッチ(セルビア)をストレートで下し初戦突破を果たしている。
また、前週はリオ・オープン(ブラジル/リオデジャネイロ、レッドクレー、ATP500)でL・ムセッティ(イタリア)S・バエス(アルゼンチン)を下し4強入りするなど好調を維持。今大会も第4シードのD・シュワルツマン(アルゼンチン)や世界ランク66位のJ・ムナル(スペイン)らを破り母国でのタイトル獲得に王手をかけた。
決勝戦の第1セット、互いにブレークを奪えないままタイブレークに突入。タイブレークでは先にミニブレークに成功したジャリーだが終盤で2度のミニブレークを許し先行される。
それでも第2セットでは第2ゲームでブレークを奪い主導権を握る。第7ゲームでブレークバックされたものの、タイブレークでは3度のミニブレークに成功しセットカウント1-1に追いついた。
ファイナルセット、第1・第5ゲームでブレークに成功したジャリー。サービスゲームでは5本のエースを放つなどファーストサービスが入ったときに90パーセント、セカンドサービス時には100パーセントの確率でポイントを獲得するなどわずか1ポイントしか落とすことなく、2時間46分で逆転勝利をおさめた。
地元チリでタイトルを獲得したジャリーは、母国ファンの大声援のなかオンコートインタビューに登場。男子プロテニス協会のATP公式サイトにコメントが掲載されている。
「本当に信じられないよ。ホームの歴史的な大会でチャンピオンになれたなんて、信じられない。僕にとって大きな意味がある。とてもタフで、今週はなんとか続けることができた。すごいことだよ。第3セットで彼(マルティン・エチェベリー)は少し落ち込んだと思う。ここで思い切りプッシュしようとしたんだ。彼は信じられないような試合をし、信じられないようなセットを取った。2回目のタイブレークで勝つことができたけど、これは精神的にとても重要なことなんだ」
一方、敗れたマルティン・エチェベリーは自身初のツアー制覇とはならなかった。