左脇腹痛に「残念。その一言です」と悔しげ 野球日本代表「侍ジャパン」に選出されていたカブス・鈴木誠也外野手が、左脇腹痛の…

左脇腹痛に「残念。その一言です」と悔しげ

 野球日本代表「侍ジャパン」に選出されていたカブス・鈴木誠也外野手が、左脇腹痛の影響で3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場を辞退した。2月28日(日本時間1日)に米アリゾナ州メサの球団施設で報道陣の取材に応じた。

――今の気持ちは
「残念だなと思います。その一言ですね」

――脇腹の状態
「(患部を)やった時よりは少しずつ良くはなってきている。痛み自体はある。まずはそこを取っていかないとという感じ」

――いつ痛めた
「若干の体の張りがあった。野球をやっていれば必ず張りは出てくるので、大して気にしていなくて。ケアはしていたんですけど、脇腹をやったことがなかったので、どこまで危ないのかちょっとわからなかった。いきなりきてしまった感じだった」

――オープン戦のフリー打撃で
「はい。そうですね」

――復帰への思い
「なかなか治りずらい場所でもありますし、ぶり返すことのある箇所。ここで焦って、開幕に合わせて。もちろん開幕に合えばベストなんですけど。そこばかり目指して焦ってシーズン途中で離脱は絶対に嫌なので。とにかくしっかり治していきたい」

侍ジャパンの仲間へ「僕は応援することしかできない」

――WBCへの思い
「本当に悔しいです。そこに合わせてずっとやってきていたので、日本のチームでやることもすごく楽しみでしたし、すごくショックです」

――すごく大きなニュースだった。ファンへ
「久しぶりに日本のファンの皆さんの前でやれるチャンスがあったので、すごく楽しみにしていたんですけど、こういう形で離脱となってしまって、すごく申し訳ない。楽しみにしてくれていたファンの皆さんに、申し訳ない気持ちでいっぱいです。でも、他に日本代表で頑張ってくれる選手もたくさんいるので、しっかり応援したい」

――侍ジャパンの仲間へメッセージ
「普通に頑張ってくれと思いますし、僕は応援することしかできないんですけど、しっかりテレビの前で応援したいと思います」

――野球人生の中で生かしていきたい
「怪我するということは何かしら原因があって、怪我すると思う。こういった長い期間、野球ができなくなりますけど、いろいろ考えることもありますし、今後に必要なものは何か、しっかり考えないといけない。原因をしっかり考えて、次に生かしたいなと思います」

――成長した姿
「そうなるように頑張りたい」

栗山監督、大谷翔平らに連絡「申し訳ない」

――栗山監督と話は
「すみませんという感じで話しました」

――無理するなよという感じ
「しっかり治して、という形で言われました」

――侍ジャパンのメンバーには
「何人か、連絡先を知っている人には連絡しました。いけなくなりましたという感じで。頑張ってね、と」

――大谷選手とは
「翔平とも、はい。一緒に帰る予定だったので、申し訳ないね、という話をしました。ヌートバーよろしくって言っておきました」

――大谷は心配していたが
「シーズンは長いので、ここで焦ることはダメなのかなと思う。あんまり考えられてなかった。イライラもしてましたし、だいぶ気持ち的には落ち着いてきた。まだ時間があるので、整理したい」

――痛みを感じた瞬間は
「打った瞬間に痛みは感じて、そこで1回やめたんですけど、その時はアドレナリンであんまりわからなかった。帰って、少し時間を置いたら痛みが出てきた。本当、初めてだったので、痛みの具合がどれだけひどいのか、ちょっとわからなかった。もう少し軽傷かなと思ったんですけど、思った以上に良くなかった。ショックですね」

体重増量は日本時代よりも2、3キロ増「気合が入りすぎた」

――守備練習はしていた
「そこは気にならなかったですね。本当に、ただの体の張りくらいに思っていた。いろんなことが重なって、こうなってしまった。もう少し、考えたいなと思います」

――ハードに追い込んできた
「体重の増量自体は、元々日本の体重と変わっていない。ただ去年が落ちすぎてしまっただけで。2、3キロ増えたぐらいで、そんなに変わらないと思うんですけど、ちょっと気合が入りすぎた。何かしら、もう少し考えてやらないといけなかったのかなと思います。でも、実際、トレーニングしてこうなったからという後悔はない。自分の考えなりに課題を見つけてやってきたんで。状態的にはすごく良かった。ただ、プラスもう少し何かできたんじゃないかなというのはある」

――眠れない日もある
「イライラはずっとしていますし、なんでこうなったんだろうとずっと考えてました。ただ、寝ないと治らないんで。アイマスクつけてシャットダウンして頑張って寝るようにはしていますけど、寝つけはよくないですね」

――内出血は
「それはないですね。そこまでにはなってなかったので、そんなにひどくないかなと思っていた。くしゃみができなかったぐらい痛かった」

代替選手には「頑張ってくださいしか言いようがない」

――気持ちは複雑
「他の選手たちは頑張ってますし、応援したい気持ちが強い。試合を見て応援したい」

――代わって出場する選手へ
「ここにきて急になってしまったので、本当に申し訳ないなと思います。頑張ってくださいしか言いようがないです」

――よく考えれば大会期間中ではなかった
「先を考えれば、早い段階になっといた方が後に響かないのでいいんですけど、どうしてもWBCのことがずっと頭に入っていたので、そう考えるとショック。でも、こうなってしまった以上、仕方ない。少しプラスに捉えて、今後、怪我しないことがベストだと思うので。そうやって考えるようにしています」

――ドクターからアドバイスは
「基本は痛みが出てしまう動きはダメと言われている。まずは痛みを引かすというのが絶対。そのなかで、動かさないのもどうかなと思うので、痛みの出ない範囲の可動域でやっていこうと。昨日からやっているんですけど、少しずつという感じですね」

――コルセットは
「巻いてます」(Full-Count編集部)