【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・2/26 中山記念(GII・中山…
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆先週の血統ピックアップ
・2/26 中山記念(GII・中山・芝1800m)
中団を追走したヒシイグアスが直線の競り合いから抜け出し、ラーグルフの追撃を3/4馬身抑えました。一昨年の覇者なので二度目の制覇となります。小回りコースと急坂、という癖のあるコース形態である中山競馬場は、得意とする馬と苦手とする馬がはっきりと分かれる傾向があります。
中山記念も、コース適性の高い馬は繰り返し連対する傾向が見られ、昨年までの直近5年間に限っても、ウインブライトが2勝、ラッキーライラックが2着2回と、複数回連対した馬が2頭出ています。ヒシイグアスは中山芝で[5-2-0-1]。現役屈指のスペシャリストといえるでしょう。GIタイトルこそありませんが、宝塚記念と香港Cで2着という成績があり、コーナー4つの小回り右回り戦ではGI級といえます。
ハーツクライ産駒は、東京と中山を比較すれば前者を得意とする傾向が見られますが、中山記念に関してはジャスタウェイ、ヌーヴォレコルト、そして本馬が2回と、過去4勝しています。
「ハーツクライ×バーンスタイン」の組み合わせは、これまでに3頭出走し、本馬の他にアドマイヤアルバ(京都新聞杯-2着、目黒記念-3着)、フィデル(京都2歳S-3着、ホープフルS-4着)が出ており、すべて重賞クラスに出世しています。ニックスといえるでしょう。
◆今週の血統Tips
日曜日の中山メインレースは弥生賞ディープインパクト記念。2019年までは「弥生賞」でしたが、2020年から現在の名称に変更されました。
ディープインパクトはわが国の最高傑作とも言われるサラブレッドで、2005年に当レースを勝ちました。これほどの名馬がなぜGIIの名称に冠せられるのか、そのあたりの事情は分かりませんが、ディープインパクト産駒が異常なほど弥生賞に強かったのは事実です。13年のカミノタサハラに始まり、16年マカヒキ、17年カデナ、18年ダノンプレミアム、19年メイショウテンゲン、20年サトノフラッグ、22年アスクビクターモアと、7頭が優勝を果たしています。
同一重賞の最多勝記録は、ディープインパクトの日本ダービー、弥生賞、ローズS、サンデーサイレンスの京都牝馬S、皐月賞、セントライト記念がいずれも7勝で並んでいます。現3歳はわずか6頭しか産駒登録がないため、弥生賞の登録はありませんでしたが、仮にオープンファイア(きさらぎ賞-2着)が日本ダービーを、ライトクオンタム(シンザン記念)がローズSを勝てば、同一重賞8勝の新記録となります。