「2023年UCI BMXフリースタイル ワールドカップ開幕戦」がサウジアラビアのディルイーヤにて、2023年2月15日(水)~18日(土)の4日間に渡り開催され、男子はローガン・マーティン(オーストラリア)、女子はハンナ・ロバーツ(アメリ…

「2023年UCI BMXフリースタイル ワールドカップ開幕戦」がサウジアラビアのディルイーヤにて、2023年2月15日(水)~18日(土)の4日間に渡り開催され、男子はローガン・マーティン(オーストラリア)、女子はハンナ・ロバーツ(アメリカ合衆国)が優勝した。なお日本人選手は男子は中村輪夢、溝垣丈司、小澤楓の3名、女子は内藤寧々が代表出場。また大池水杜が個人エントリーで出場した。

今シーズン最初のワールドカップの大会会場は、昨年の世界選手権が開催されたアラブ首長国連邦のアブダビ同様に中東の地であるサウジアラビア。地域特性上、気温が低く強風吹き荒れる厳しいコンディションの中で今大会は開催された。

なお本大会は、昨年11月からスタートした2024年パリオリンピック出場選考に関わる予選大会として位置付けられているため各選手が特に結果を意識した大会となった。

今回FINEPLAYでは日本人選手にフィーチャー。惜しくも入賞には届かなかったもの今大会で大健闘した彼らのライディングについて紹介する。

入賞には届かずも、今後に繋がる大きな一歩と存在感をシーズン開幕戦で示した日本人選手たち


男子決勝に進出した選手たち(C)UCI

今回男子カテゴリーで出場したのは中村輪夢、溝垣丈司、小澤楓の3名。国内では言わずと知れた日本を代表する選手である彼らが、開幕戦となった今大会で世界中から出場した53名の選手を相手に競い合った。

中村輪夢(所属:ウイングアーク 1st)は、予選5位通過、準決勝1位通過としてランを重ねるごとにコンディションを上げていき、満を持して決勝を迎えた。
そんな中村自身が最終滑走となった決勝ランでは1本目で先にランを迎えた東京オリンピック金メダリストのローガン・マーティンが93.50ptという高得点をマークしたこともあり、自身の1本目では大会初披露の「バックフリップバースピン トゥ タックノーハンド トゥ バースピン」 にトライするも転倒。
続く2本目のランではトリックを変え、こちらも大会初披露となる「720 ・トリプルバースピン」にトライしたが、惜しくも転倒し12位で大会を終えた。 

溝垣丈司(所属:湘南工科大学附属高等学校)は、予選9位通過するも準決勝で16位となり、上位12名に残れず決勝進出を惜しくも逃したが、「バースピン」や「トラックドライバー」のトリックを中心に構成したスタイリッシュなライディングで観客を魅了。
大技の中で組み込まれた小技も彼のライディングの洗練さを感じるもので、今回は結果は繋がらなかったものの今後の大会での活躍が期待されるライディングであった。

そして最年少での出場となった小澤楓(所属:本巣市立糸貫中学校)は、予選ランにてトリプルトラックドライバーに挑戦するも失敗。その後のトリック中での転倒もあり46位に。
予選通過を目標にしていた小澤は惜しくも準決勝通過のボーダーラインである上位24名には残れなかったが、今回の経験を活かして次回以降はしっかりトリックをメイクしてライディングをまとめ結果に繋げてくることだろう。


女子決勝に進出した選手たち(C)UCI

一方、女子カテゴリーで出場したのは内藤寧々、 大池水杜の2名。男子カテゴリーで出場した3名と同じく、日本国内では1位2位を内藤と大池だが今回はワールドカップ開幕戦にて世界中から出場した21名の強豪選手を相手に大健闘を見せた。

内藤寧々(所属:第一学院高等学校)は、自己最高位である予選2位通過。予選通過の常連選手たちが続々と予選敗退に終わる中で大快挙を成し遂げた。
決勝では予選の勢いそのままに1本目では「360」「バースピン」「クロスアップ・ワンフット トゥ キャンキャン」などランに取り入れるも「540」にトライするも転倒、2本目でもスリップダウンなどが目立ち、結果に繋げることができず決勝11位で大会を終えた。
惜しくも入賞には届かなかったものの予選にて自身最高位を残したことは今シーズンにて幸先良いスタートとなった。

大池水杜(所属:ビザビ)は、今回個人エントリーでの参加。慣れない環境での出場参加となったが予選を8位で通過し、決勝では1本目で「バックフリップ」、「360・クロスアップ」、ヒップセクションでの「テールウィップ」などメイク。2本目では1本目を上回るランを目指すも1個目のトリックで転倒し7位という結果で決勝を終えた。

大会結果

<⼥⼦>
優勝   ハンナ・ロバーツ / アメリカ合衆国
準優勝  孙 佳琪 / 中国
3位     ペリス・ベネガス / アメリカ合衆国
8位     大池 水杜 (おおいけ・みなと) / 日本
11位      内藤 寧々 (ないとう・ねね) / 日本

<男⼦>
優勝   ローガン・マーティン / オーストラリア
準優勝  マーカス・クリストファー / アメリカ合衆国
3位     ブライアン・フォックス / アメリカ合衆国
12位     中村輪夢 (なかむら・りむ) / 日本
16位     溝垣丈司 (みぞがき・じょうじ) / 日本
46位     小澤 楓 (おざわ・かえで) / 日本

大会概要

⼤会名称 : 「2023年UCI BMXフリースタイル ワールドカップ サウジアラビア大会」
開催期間 : 2023年2月15(水)~18日(土)- 4日間 –
※詳細は公式HPをご覧ください。
大会会場:サウジアラビア・ディルイーヤ
主催: UCI

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