2023年2月26日 高知競輪第38回読売新聞社杯全日本選抜競輪G1(最終日)***************今年最初のG1が高知競輪場において2月23日より4日間の日程で開催され、大会に相応しい熱戦が繰り広げられた。シリーズをリードしたのは…

2023年2月26日 高知競輪
第38回読売新聞社杯全日本選抜競輪G1(最終日)

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今年最初のG1が高知競輪場において2月23日より4日間の日程で開催され、大会に相応しい熱戦が繰り広げられた。
シリーズをリードしたのは、脇本雄太や古性優作、新田祐大などのS級S班の面々。腰に不安を抱えての参戦となった脇本だったが、多彩な仕掛けで決勝に進出。その番手を回る古性は、的確な判断で脇本をサポートしながら、勝ち上がりを決めた。
一方、北日本もS班の新田が仕掛けのタイミングを逃さない好走を見せると、準決勝で窮地を自ら打開した守澤太志は成田和也とワンツーを決めるなど躍動。そして唯一地元地区から決勝に進んだのは香川雄介。同地区の若手の走りに翻弄されながらも、最後には意地の走りで決勝の切符を手にした。

今年のG1戦線のスタートを決する決勝。レースは、打鐘過ぎに上昇を開始した脇本の先行に乗った古性優作が、新田との競り合いをしのぐと、直線で差し脚を伸ばして優勝。全日本選抜競輪の連覇を果たし、自身通算4回目のG1タイトルを手にした。

3日目のレポートはこちら

【最終日・12R=S級決勝】
1/脇本雄太(SS・福井94期)
2/新田祐大(SS・福島90期)
3/浅井康太(S1・三重90期)
4/吉澤純平(S1・茨城101期)
5/成田和也(S1・福島88期)
6/香川雄介(S1・香川76期)
7/古性優作(SS・大阪100期)
8/三谷竜生(S1・奈良101期)
9/守澤太志(SS・秋田96期)

【レース展開】





誘導以下、2新田-9守澤-5成田、3浅井、4吉澤-6香川、1脇本-7古性-8三谷で周回を重ねる。赤板過ぎも隊列は変わらず、打鐘過ぎに7番手の脇本が仕掛けていく。脇本は最終HS前で新田を叩き先行態勢に入ると、新田が内から番手を狙うが、番手は古性がキープ。最終BSで中団から浅井が捲りを仕掛けるも、前団には届かず。脇本の主導権のまま直線に向くと、番手から古性が抜け出して優勝のゴール。ゴール前強襲の守澤が2着、近畿ライン3番手の三谷が3着に入線した。

【全日本選抜競輪G1・決勝結果】
2車単7-9 1,460円(4番人気)
3連単7-9-8 6,630円(17番人気)
決まり手:差し-差し



優勝/古性優作(SS・大阪100期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績/特2・SR1・準1・決1
次走出場予定/大垣競輪G3(3月4日~7日)

脇本さんが全日本選抜のタイトルをまだ獲っていないので、脇本さんが勝てるレースをしてもらえたら嬉しいと思っていました。しかし、あれほどの仕掛けをすると思っていなかったので、選手としての違いをとても感じました。
昨年の(全日本選抜)決勝は、近畿が僕ひとりでしたが、今年は脇本さん、(三谷)竜生さんと3人で乗れて嬉しかったし、安心感がありました。レースは、初日のような展開になると思っていたのですが、あんなに早く仕掛けるとは思っていなかったです。最終HSでは、高知バンクは内が少し有利なのでヤバいと思ったのですが、しっかり対応できたと思います。
最後は、脚も使っていて、いっぱいだったので、抜けるか分からなかったです。必死でした。
脇本さんの後ろは、嬉しい思い出もあるし、悔しい思い出もあります。改めて、競輪選手としての格の違いを感じました。
今年最初のG1でグランプリの権利をしっかり取ると、精神的に楽なので、ホッとしています。また、村上義弘さんが引退し、あらためて近畿の選手としての真価が問われていると思います。これからも目の前のレースを一生懸命走って、期待に応えていくだけ。しっかり攻めた走りで頑張ります。






※全日本選抜競輪G1(最終日)注目レースのピックアップは次ページをご覧ください。

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\最終日注目レース・ピックアップ/
【最終日・4R=S級選抜】


「さらに上位での連携に」
1着/瓜生崇智(S1・熊本109期)

仕事をする必要がないくらい(嘉永)泰斗が強かったので、頼もしかったですね。泰斗や(松岡辰泰)辰などもいるので、自分がラインの仕事をきっちりやって、もっと上のステージで盛り上げていきたいと思っています。昨日は力の差を痛感したので、ウィナーズカップとダービーに向けて、課題に取り組んでいきたいと思います。

2着/嘉永泰斗(S1・熊本113期)

今開催、けっこう身体の動きが良かったので、今日は瓜生(崇智)さんとゴール前勝負ができたらと思っていました。一戦一戦が勝負。二次予選が完全に組み立てをミスをしてしまったので、ウィナーズカップ、ダービーまでにミスを修正して、一つでも上のステージに上がれるように頑張りたいと思います。

【最終日・6R=S級選抜】


「次走に繋がる4日間」
2着/谷口遼平(S2・三重103期)

いつ来ても突っ張ろうと思っていました。ライン3人で決められたことが、何よりも嬉しいです。昨年苦しんだので、今年はしっかり力を出し切った走りを意識して戦っているので、それがいい方向に出ていると思います。G1で4日間先行したのが初めてなので、多少は自信になりますし、この競走得点とバック数を持っているとマークしてくれる先輩たちもしっかり援護してくれるので、その存在も大きいです。次走の大垣記念に繋がったと思います。

【最終日・8R=S級特選】


「レベルアップできた開催」
1着/犬伏湧也(S1・徳島119期)

自分は、先行で勝負しようと思っていました。最終ホームからバックにかけて、捲りに来られないようなスピード感でリズムをとって仕掛けられたので、昨日の先行が今日の戦いに生きたのかなと思います。この4日間を通じて、レベルアップできたような気がします。これからも、自分の強みをもっと増やしていけたら、もっと上に上がれると思うので、そこを目指していきたいです。

【最終日・10R=S級特秀】


「初日の悔しさも力に」
1着/松井宏佑(S1・神奈川113期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)

今日は2車で車番も悪かったので、一回動いて、誰かが仕掛けてきたらスイッチして、そこで勝負と考えていたのですが、誰も来なかったので、しっかり先行で走ろうと頭を切り替えました。初日の戦いは、すごく悔しかったです。それ以外は力を出し切ったレースができたので、次に繋がると思います。地元のF1、ウィナーズカップに向けて、さらに上積みができるように頑張ります。