【センバツLIVE!】広陵の“ボンズ” や変速トルネード…粘り強い野球で勝つ中国・四国6校を紹介

3月18日に甲子園球場で開幕する第95回記念選抜高校野球大会に出場が決定した広陵（広島）、光（山口）、鳥取城北（鳥取）、英明（香川）、高松商業（香川）、高知（高知）の6校を紹介する。

「広陵の“ボンズ”」の異名を持つ真鍋慧を中心とした強力打線が持ち味。昨秋の神宮大会決勝で大阪桐蔭に敗れ惜しくも準優勝だったが、その雪辱を晴らせるか。最速145キロを誇る一年生エース、高尾響の活躍と真鍋慧が率いる広陵打線の爆発に期待したい。

注目選手
真鍋慧…一年生の頃から4番として打線を引っ張る左の強打者で、高校通算49発とスイングスピード150kmを誇る。二年時の秋14試合で1三振と、三振の少なさも魅力の一つだ。守備でも評価が高く一塁と三塁をこなし肩の強さも光る。

29年ぶり出場の昨秋中国大会で準優勝し、今大会出場を勝ち取った光。過去に2度、夏の甲子園出場の経験があるがセンバツは初出場。中国大会では広陵に敗れ準優勝だったが粘り強く戦った。「甲子園で校歌を歌う」という目標を掲げ、絶対的エースの升田早人を中心に中国大会での勢いを甲子園でも発揮できるか。

注目選手
升田早人…躍進の原動力となっている光のキャプテンで絶対的エース。最速141キロの直球に力があり、きれいなフォームが特徴。中国大会では、全4試合を一人で投げ抜く体力も見せた。

チーム打率.365を誇る着実な攻撃が持ち味の鳥取城北。中国大会では全3試合で計16犠打を決め優勝した広陵と接戦を繰り広げるなど、粘り強く負けないチームが出来上がっている。投手力や守備力も高いレベルにあり。最大の武器である「粘り強さ」を駆使して勝ち星を積み上げられるか。

注目選手
石黒尚…昨秋、県大会から中国大会準決勝まで全試合で4番に座った一年生。県大会で打率.458、2本塁打を放つなど鳥取城北の攻撃を牽引する。

四国大会を制し、明治神宮大会でもベスト8まで勝ち上がり、見事甲子園切符を勝ち取った英明。継投で接戦を制すチーム力が強み。四国大会でリリーフとして登板し、防御率0.53と好投した下村健太郎を中心とした厚い投手層が魅力的だ。また秋公式戦でチームトップの打率.474を誇り、投手でも最速143キロを投げる二年生左腕、寿賀弘都の活躍にも期待だ。

注目選手
寿賀弘都…最速143キロ左腕の速球と高い打率が光る二年生。秋公式戦では主に5番を任された二年生・中浦浩志朗と共にチームトップの打率.474を残す。持ち味のセンスと身体能力でチームを勝利へと導くことができるか注目だ。

昨年、巨人にドラフト1位入団した浅野翔吾を排出した高松商業。今年の高松商業は、香川大会・四国大会いずれもロースコアの接戦を勝ち抜いたチーム力の高さが持ち味だ。角度を生かした投球が光る左腕二年生エース、大室亮満を中心に堅実な野球で勝利を狙う。

注目選手
大室亮満…188cmの長身を生かした角度のある投球を披露するチームの大黒柱。最速138kmのサウスポーは、秋公式戦で8試合に登板し防御率1.07と好投。また明徳義塾、鳴門の強豪との試合を連続完投するなど底知れぬスタミナも魅力だ。

昨年に引き続き2年連続出場の高知。秋公式戦のチーム防御率1.42を誇る投手力がチームに勢いを与えている。高い防御率を叩き出すチームの中でも、二年生の中嶋奏輔は防御率0.00と安定感がピカイチ。勝利の方程式である「小刻みな継投」で、センバツでも勝利の女神を呼び寄せられるか。

注目選手
中嶋奏輔…変速トルネード投法が魅力的な二年生右腕。秋公式戦では驚異の防御率0.00を記録し、レベルの高い投手陣を牽引する。甲子園のマウンドを初めて体験した昨年のセンバツからさらに進化した姿が見られそうだ。