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名刺代わりの一発だ。23日から始まったオープン戦のヤクルト戦(浦添)に「2番・中堅」で先発出場した巨人・ルイス・ブリンソン外野手(28=前ジャイアンツ)はオープン戦ながら、「来日1号」を放った。
1ー0で迎えた3回無死一、三塁の場面。好機にヤクルト2番手・エスピナルの高めの速球を一閃、強烈な弾丸ライナーを左翼席に叩き込んだ。満面の笑みでダイヤモンドを一周し、腕時計を見ろと言わんばかりのパフォーマンスも早速飛び出し、場内を沸かせた。「得点圏でいいスイングができて良かった」と満足げなブリンソン。
【動画】まさに一閃の鋭い打球を放ったブリンソン、シーズンでの活躍が期待されている
来日1年目、日本野球に溶け込もうと努力している姿も評価されている。今春のキャンプで行われているアーリーワークにも積極的に参加。献身的な姿勢で早速チームに溶け込んでいる。
丸が右翼にコンバートとなったことで空いた中堅の有力候補の一人となっている。メジャー通算28発、走攻守においてのバランスの良さも評価されている助っ人が活躍となれば、一方で追い込まれる選手も出てきそうだ。
危機感を強めるのは「育成の星」として知られる松原誠弥(28)もその一人だ。レギュラー定着が期待された昨季は出場50試合で打率・113、0本塁打、4打点と低迷。引退した亀井コーチから禅譲された「背番号9」もわずか1年ではく奪となった。背水の陣となる今季については「結果を残すしかない」と腕をぶすが、厳しい立場に追い込まれつつある。
ほかにも今季でプロ8年目を迎える重信慎之助(29)も毎年のように飛躍が期待されながら、伸び悩んでいる。昨年は77試合に出場し、打率・216、0本塁打、9打点。故障も響き、もがく時期が続いている。今季に向けては「すべての面でキャリアハイを目指す」としているが、こちらも松原同様に苦しい立場となっている。
外野手争いでは楽天から加入したオコエ瑠偉(25)も実戦で着々とアピールに励み、存在感を示している。増田陸(22)、ベテランの長野久義(38)、ウォーカー(31)など今春キャンプの見どころの一つともいえる、激しい定位置争いを繰り広げている。
今後もオープン戦を通じて原監督はベストオーダーを模索していくことになるが、アピールに遅れている選手にとってはより一層の奮起が求められそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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