リバプールのオーナーであるフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)のジョン・ヘンリー氏がクラブ売却を否定した。イギリス…
リバプールのオーナーであるフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)のジョン・ヘンリー氏がクラブ売却を否定した。イギリス『リバプール・エコー』が伝えている。
昨年11月、イギリス『The Athletic』によってリバプールの売却を検討していると報じられたFSG。開幕から低空飛行が続き、ユルゲン・クロップ監督の下で必死の立て直しを図っているチームには大きな衝撃が走った。
その後、多くの買い手候補が日替わりで現れたが、現在に至るまで具体的な進展はなし。同じくクラブの売却を進めるマンチェスター・ユナイテッドが順調に交渉を進める一方で、音沙汰のない状態が続いていた。
こうした状況の中、同じくFSGがオーナーを務めるMLBのボストン・レッドソックスの記者会見に出席したヘンリー氏はこれまでの報道に反してリバプールの完全売却を否定。クラブは現在、投資家を探すことに注力しているだけだと断言した。
「リバプールについて多くの噂や報道があったことは把握しているが、私は事実を守りたい。我々は単に現在進行しているプロセスを、正式なものにしただけだ」
「我々は永遠にイギリスにいるだろうか? それはない。リバプールを売りに出しているだろうか? NOだ。リバプールについて投資家と話し合っているか? その通り。そこで何かが起こるか? 私はそう信じているが、そこで起こるのは売却ではない」
FSGは2010年にリバプールを買収して以来、堅実な経営でクラブ財政を立て直しただけでなく、2015年10月にクロップ監督を招へいしてからはチャンピオンズリーグ(CL)やプレミアリーグなど、多くの主要タイトルを獲得した。
一方で、2020年春に新型コロナウイルスの感染拡大によってシーズンが中断されると、真っ先にスタッフのレイオフ(一時解雇)に踏み切るも、猛批判を浴びたことで撤回。2021年4月には他クラブのオーナーと共にヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)設立を画策して再びファンやメディアから猛抗議を受けるなど、度々物議を醸す振る舞いで話題になっている。