男子テニスのABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)は19日にシングルス決勝が行われ、第6シードのD・メドベージェフが世界ランク14位のJ・シナー(イタリア)を5-7, 6-2, 6-2の逆…

男子テニスのABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)は19日にシングルス決勝が行われ、第6シードのD・メドベージェフが世界ランク14位のJ・シナー(イタリア)を5-7, 6-2, 6-2の逆転で破り、今季初優勝を飾った。
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今季初優勝を狙うメドベージェフは同大会に2年ぶり5度目の出場で、これまでの最高成績は2019年のベスト4。今大会は準々決勝で昨年覇者で第3シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)を6-2, 6-4、18日に行われた準決勝で世界ランク28位のG・ディミトロフ(ブルガリア)を6-1, 6-2のストレートで破り、今季初の決勝進出を決めた。
一方、前週の南フランス・オープン(フランス/モンペリエ、室内ハード、ATP250)でツアー7度目のタイトルを獲得した21歳のシナー。ABNアムロ世界テニス・トーナメントには2020年に8強入りして以来3年ぶり2度目の出場で、準々決勝で同130位のS・ワウリンカ(スイス)、同61位のT・フリークスポール(オランダ)を破ってマッチ8連勝で2週連続の決勝に勝ち上がった。
メドベージェフとシナーは過去に4度対戦し、メドベージェフの4戦全勝。直近では昨年10月のエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、室内ハード、ATP500)準々決勝で対戦しており、メドベージェフが6-4, 6-2のストレート勝ちをおさめている。
今季初優勝を狙うメドベージェフと2週連続優勝がかかるシナーの一戦は、シナーが第4ゲームで先にブレークを奪って先行するも、メドベージェフが第7ゲームでブレークバックに成功してイーブンに戻す。
それでも先に仕掛けてネットプレーでポイントを取りにいくシナーは第12ゲームで掴んだセットポイントのチャンスを逃さず、第1セットを先取する。
シナーが試合の主導権を握るかと思われた第2セット、メドベージェフが第1ゲームでブレークに成功すると、さらに第5ゲームでもブレークを奪って1セットオールとする。
鉄壁のディフェンスを見せるメドベージェフはシナーの攻撃を封じ、ファイナルセットも2ブレークアップで締め括って通算16度目のタイトルを獲得した。
メドベージェフの優勝コメントが男子プロテニス協会のATP公式サイトに掲載され、同大会への想いを語った。
「(2018年に)初めてここに来て、すぐにここが好きになったよ」
「この大会に戻ってくるのが好きなんだ。ここ最近2回プレーしたときはひどかったので(初戦敗退)、今年は良い結果を出せて嬉しい」
また敗れたシナーは「ダニールそしてチームの皆さん、今シーズンの初優勝おめでとう」と祝福の言葉を送った。
「この2週間は僕にとってポジティブなものだった。多くの試合で勝利し、とても誇りに思っている」
次週、メドベージェフは20日に開幕するカタール・エクソンモービル・オープン(カタール/ドーハ、 ハード、ATP250)に第3シードとして出場し、シナーは同日から始まるオープン13・プロヴァンス(フランス/マルセイユ、室内ハード、ATP250)に第2シードとして出場する予定。