男子テニスのABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)は18日、シングルス準決勝が行われ、世界ランク14位のJ・シナー(イタリア)がワイルドカード(主催者推薦)で出場する同61位のT・フリーク…

男子テニスのABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)は18日、シングルス準決勝が行われ、世界ランク14位のJ・シナー(イタリア)がワイルドカード(主催者推薦)で出場する同61位のT・フリークスポール(オランダ)を7-5, 7-6 (7-5)のストレートで破り、2週連続の優勝に王手をかけた。
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前週の南フランス・オープン(フランス/モンペリエ、室内ハード、ATP250)でツアー7度目のタイトルを獲得した21歳のシナー。ABNアムロ世界テニス・トーナメントには2020年に8強入りして以来3年ぶり2度目の出場となった。
今大会では1回戦で世界ランク48位のB・ボンズィ(フランス)、2回戦で第1シードのS・チチパス(ギリシャ)、準々決勝で同130位のS・ワウリンカ(スイス)を下して4強入りを決めた。
この日の第1セット、互いにブレークポイントを与えずサービスキープが続くとシナーが終盤となる第12ゲームでブレークに成功し、先行する。
続く第2セット、シナーはファーストサービスが入ったときに92パーセントの高い確率でポイントを獲得。第1セット同様に互いにサービスキープが続くとタイブレークに突入する。先にミニブレークに成功したシナーが2度目のマッチポイントをものにし、1時間56分で勝利した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにシナーのコメントを掲載し「今日はプレッシャーを感じた。僕からしたら簡単なことではなかったけど、内容にはとても満足している。僕は攻撃的なテニスをしようと心掛けたよ」と語った。
「タイブレークのプレーにもとても満足している。また、決勝に進出できてとてもうれしいね。明日はタフで厳しい戦いになると思う」
勝利したシナーは決勝で第6シードのD・メドベージェフと対戦する。メドベージェフは準決勝で世界ランク28位のG・ディミトロフ(ブルガリア)を6-1, 6-2のストレートで下しての勝ち上がり。
メドベージェフとシナーは過去に4度対戦し、メドベージェフの4戦全勝。直近では昨年10月のエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、室内ハード、ATP500)準々決勝で対戦しており、メドベージェフが6-4, 6-2のストレート勝ちを収めている。
メドベージェフについてシナーは「彼はとても堅実で、サーブも強力だ。彼に勝つのはとても大変なことで、僕はとても慎重に、そして勇敢に攻めなければならない。チームと話し合い、過去の大会から改善できるようにしたいと思う」と述べた。