男子テニスのABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)は18日にシングルス準決勝が行われ、第6シードのD・メドベージェフが世界ランク28位のG・ディミトロフ(ブルガリア)を6-1, 6-2のス…

男子テニスのABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)は18日にシングルス準決勝が行われ、第6シードのD・メドベージェフが世界ランク28位のG・ディミトロフ(ブルガリア)を6-1, 6-2のストレートで破り、今季初の決勝進出を決めた。またメドベージェフはこの勝利により、次週20日発表の世界ランキングで3週間ぶりにトップ10に復帰する。
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メドベージェフは同大会に2年ぶり5度目の出場で、これまでの最高成績は2019年のベスト4。今大会は1回戦で世界ランク31位のA・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)、2回戦で同35位のB・ファン・デ・ザンスフルプ(オランダ)を退けて8強入り。
17日に行われた準々決勝では、昨年覇者で第3シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)を6-2, 6-4のストレートで破って準決勝に進出した。
一方のディミトロフは同大会に9度目の出場で2018年に準優勝を飾っている。今大会は1回戦で世界ランク98位のA・カラツェフ、2回戦で第5シードのH・フルカチュ(ポーランド)を破ってベスト8進出。準々決勝では世界ランク25位のA・デ ミノー(オーストラリア)を6-3, 3-6, 7-6(8-6)のフルセットで破って勝ち上がった。
両者は7度目の顔合わせでメドベージェフの4勝2敗。直近の対戦は昨年10月のエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、室内ハード、ATP500)準決勝で、そのときはメドベージェフがストレートで勝利している。
今季初優勝を狙うメドベージェフと、5年ぶりのツアー決勝進出を目指すディミトロフとの一戦。壮絶なストローク戦から始まったこの試合だったが、メドベージェフが第3ゲームをラブゲームでブレークして早くも主導権を握る。メドベージェフは第6ゲームでディミトロフにブレークポイントを与えるもこれを凌ぎ、6ゲーム連取で第1セットを奪う。
第2セット、メドベージェフが第2ゲームでブレークを奪うが、直後の第3ゲームでディミトロフがブレークバックに成功する。勢いに乗ったディミトロフは第5ゲームで0-40のトリプルブレークポイントのチャンスを握るも、メドベージェフが5ポイントを連取してキープする。
好機を逃したディミトロフはミスが増える一方、メドベージェフはプレーの安定感が増し、4ゲームを連取してストレート勝ちをおさめた。
メドベージェフは決勝で、世界ランク14位のJ・シナー(イタリア)と同61位のT・フリークスポール(オランダ)の勝者と今季初タイトルをかけて対戦する。