片岡2軍監督が育成ルーキーを評価「ドラゴンズの中では少ないパワー系」 ドラ1の華やかなデビューの裏で、泥臭い椅子取りゲー…
片岡2軍監督が育成ルーキーを評価「ドラゴンズの中では少ないパワー系」
ドラ1の華やかなデビューの裏で、泥臭い椅子取りゲームも始まった。沖縄・読谷村での中日2軍キャンプで、15日に行われた沖縄電力との練習試合。先発したドラフト1位・仲地礼亜投手に続き、育成投手たちが続々とマウンドに上がった。支配下登録を目指す“戦力予備軍”のチーム内競争。首脳陣は目を細め、アピール合戦を歓迎している。
片岡篤史2軍監督の目に最も留まったのは、背番号「211」のルーキー右腕。2022年の育成ドラフト1位で八戸学院大から入団した松山晋也投手に対し「特に松山。ドラゴンズの中では少ないパワー系のピッチャー。ブルペンでも声が出る、気迫が出るピッチャーなんで楽しみですね」と大きく頷いた。
5回に登板し、アマチュア相手とはいえ3者連続三振と圧倒。指揮官は「投げるだけじゃなくて、フィールディングも器用ですから。楽しみですよ」と強調する。威力あるボールもさることながら、剥き出しにする闘志も期待したくなる理由のひとつ。「即2桁(背番号)になってやるという気持ちを練習から感じますね」と続ける。
育成3年目・松木平にコーチも目を細める「めちゃくちゃいい」
さらにもうひとり、片岡監督が「ことし1年、だいぶ楽しみです」と語ったのが、育成3年目の松木平優太投手。この日は松山から継投して2回無失点に抑えた。「体つきがだいぶ変わった」との言葉通り、オフをへて体重は6キロ増。ひょろっとしたイメージが強かった高卒右腕に、たくましさが増してきた。
山井大介2軍投手コーチも「今年はカーブもいいし、ストレートのスピードも上がった。めちゃくちゃいい。十分期待していいというか、期待したいひとり」と補足する。昨季はファームで12試合に登板し、1勝5敗、防御率4.89だった19歳には、確かに覚醒の足音が聞こえている。
現在チームの支配下選手は65人。まだ枠に余裕を残しているとはいえ、全てが育成からの昇格に使われるわけではない。投手陣では昨季、上田洸太朗投手が支配下を奪取。「育成のみんなは上田に刺激されて、ギラギラしていた」と、山井コーチは好影響を語る。
育成からの突き上げには、別の効果も期待する。「こっち(2軍)が良くなったら、上(1軍)の選手は逃げなきゃアカンともっと頑張るだろうし。押し上げたいね。うかうかはしてないだろうけど、うかうかできないような状況にしたい」。近年リーグでも指折りとなった投手陣を、真の投手王国へと昇華せるために欠かせない“育成の躍動”。誰が頭ひとつ抜け出すのか、背番号3桁に注がれる視線は例年以上に熱い。(小西亮 / Ryo Konishi)