MLB公式サイトは12日(日本時間13日)、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場するドミニカ共和国代表に関する記事を公開。同代表のGMを務めるネルソン・クルーズ(サンディエゴ・パドレス)へのインタビューを元に構成したもので、同…

MLB公式サイトは12日(日本時間13日)、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場するドミニカ共和国代表に関する記事を公開。同代表のGMを務めるネルソン・クルーズ(サンディエゴ・パドレス)へのインタビューを元に構成したもので、同GMはWBC制覇へ自信を見せた。

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■バスケ米国代表になぞらえ「ドリームチーム」

クルーズは今大会、選手兼GMとしてドミニカ共和国代表を引っ張ることになるが、「今のところ私がプレーできるとは思っていない」と笑ったという。メジャー通算459本塁打を誇る強打者でも出場できない可能性がある、それほど今回のメンバーは強烈で、記事も「ドミニカチームを優勝候補の一角と考えないわけにはいかない」と伝えた。

登録メンバー30人でオールスター出場は合わせて40回、シルバースラッガー賞の受賞者は18人、ゴールドグラブ賞の受賞者は8人を数えるなどスター軍団を形成したドミニカ共和国。同GMは「五輪に出場したバスケットボール米国代表にはNBAのスター選手たちがたくさん参加していた。我々もまさにドリームチームとなっている」と話し、かつてマイケル・ジョーダンやマジック・ジョンソンらスーパースターが集まった米国代表になぞらえ、胸を張った。

■「最高の武器はブルペン」胸を張るGM

ブルージェイズ・ゲレーロJr(C)Getty Images

先発投手にはナ・リーグのサイ・ヤング賞右腕サンディ・アルカンタラ、昨季ワールドシリーズを制したクリスチャン・ハビエルが名を連ね、野手では2021年に大谷翔平とMVPを争ったブラディミール・ゲレーロJr.やワールドシリーズMVPのジェレミー・ペーニャ、ア・リーグ新人王のフリオ・ロドリゲスらが加わった。

ロビンソン・カノのような実績十分のベテランから若手まで充実したメンバーが揃ったが、クルーズGMは「我々の最高の武器はブルペンかもしれない」とコメント。ワールドシリーズでも活躍したラファエル・モンテロ、ヘクター・ネリス、ブライアン・アブレイユに加え、昨季30セーブを挙げた左腕グレゴリー・ソト、同じく27セーブをマークして一気に名をあげたカミロ・ドバルらが控えるリリーフ陣は圧巻。「彼らが我々を決勝まで導いてくれるし、最後も勝たせてくれるだろう」と話し、同GMはタイトル獲得に自信を見せたという。

(c)Getty Images

■記事は「他国も選手層は厚い」と指摘

しかし、記事は「これだけの選手がそろっていてもドミニカ共和国にとって楽な大会ではない」と指摘。「もちろん選手層は厚いが、それは他国も同じだ」と記し、「マイク・トラウトとポール・ゴールドシュミットが米国史上最高のラインナップを率いるし、日本にはユウ・ダルビッシュとショウヘイ・オオタニがいる」とし、優勝候補に挙げられているものの2013年大会以来となる頂点への道は険しいと予想した。

ドミニカ共和国と侍ジャパンが対戦するのは、3月21日(同22日)に行われる決勝戦に両チーム勝ち上がった場合のみだが、実現を期待せずにはいられないカードだ。

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文●SPREAD編集部