2023年2月12日 静岡競輪G3開設70周年記念「たちあおい賞争奪戦」最終日2月9日から12日の4日間の日程で、静岡競輪で開催された開設70周年記念「たちあおい賞争奪戦」G3は、2日目こそ雨天のレースとなったものの、この時期には暖かな好天…

2023年2月12日 静岡競輪G3
開設70周年記念「たちあおい賞争奪戦」最終日

2月9日から12日の4日間の日程で、静岡競輪で開催された開設70周年記念「たちあおい賞争奪戦」G3は、2日目こそ雨天のレースとなったものの、この時期には暖かな好天のもと、場内では多種多様なイベントで賑わう中、本日(12日)最終日を迎えた。
シリーズは、愛知から静岡に移籍して3年目を迎えた深谷知広が、準決勝で渡邉雄太と地元ワンツーを決めて勝ち上がると、同じく南関の郡司浩平もきっちりと決勝進出。さらに、S級S班の松浦悠士が力を誇示すると、清水裕友、吉田拓矢、準決勝で競りを凌いだ守澤太志らが駒を進めて、強力なメンバーでの決勝となった。
その決勝レースは、主導権を握った渡邉雄の番手を回った深谷が最終1センターで踏み出すと、南関3番手回りの郡司は、後続の追い上げを食い止める。深谷と郡司の南関両者の一騎打ちとなったゴール前勝負は、わずかに差した郡司が勝利。見事に南関東の連携を実らせて、昨年10月以来となる16回目のG3優勝を果たした。

※3日目準決勝レポートはこちら

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【最終日12R=S級決勝】
1/深谷知広(S1・静岡96期)
2/松浦悠士(SS・広島98期)
3/成田和也(S1・福島88期)
4/吉田拓矢(S1・茨城107期)
5/守澤太志(SS・秋田96期)
6/佐々木眞也(S2・神奈川117期)
7/郡司浩平(SS・神奈川99期)
8/渡邉雄太(S1・静岡105期)
9/清水裕友(S1・山口105期)

【レース展開】





誘導以下、4吉田−5守澤–3成田、8渡邉−1深谷–7郡司–6佐々木、9清水–2松浦で周回。まず清水が中団まで上昇すると、渡邉は引く。清水は赤板から仕掛けると、さらに渡邉も踏んで、南関東ラインが打鐘で出切って主導権を握る。最終HSから中団の清水が再度仕掛けると、渡邉の番手の深谷が最終1センター付近から捲りを打って抜け出す。最終2コーナーからは吉田も捲りで迫るが、これは郡司がけん制。ゴール前は粘る深谷と郡司のマッチレースとなり、郡司が4分の1車輪差でとらえて優勝。深谷が2着で南関ワンツー。3着は吉田マークから差し脚を伸ばした守澤が入線した。

【最終日12R=静岡競輪G3決勝】
2車単7-1 510円(2番人気)
3連単7-1-5 2,030円(5番人気)
決まり手:差し-捲り



優勝/郡司浩平(SS・神奈川99期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回戦績:特1・二1・準2・決1
次走出場予定:全日本選抜競輪G1(2月23日~2月26日)

渡邉雄太は、清水(裕友)が飛びつきにくいような勢いで仕掛けてくれたので、僕達に勝機を呼んだと思います。最終3コーナーでは、捲ってきた(吉田拓矢が)止まった感じがあったのですが、一度、軽くけん制をしてから、ゴール前にという感じでした。思った以上に清水の巻き返しが早かったので、深谷(知広)さんが番手から出ていく距離が長くなりました。その時点で、僕が番手になる。番手の仕事をすると頭を切り替えて、後続を引き付けてゴール前勝負ができればと思いましたし、(佐々木)眞也にもチャンスがあるようにと考えていました。連日そうでしたが、ラインのおかげで優勝できたと思っています。今年初優勝できてホッとした気持ちがありますが、目指すところはたくさんあるので、そこに向けてしっかりやっていきたいです。



※静岡競輪G3(最終日)ピックアップは次ページへ→

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\静岡G3(最終日)注目選手ピックアップ/

【最終日2R=S級一般】


「目標は、番手の仕事をしっかりする」
2着/佐藤博紀(S2・岩手96期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)

(木村)佑来君が頑張ってくれていたので、ラインで決めたい気持ちがあったのですが、外や内を注意しながらの走りが足りなかったです。自分の力量不足ですね。若手が出てきて、番手を回る機会が多々あるので、番手を回るからにはしっかり仕事をすることが、これからの目標です。

【最終日8R=S級特選】


「次走に向けさらに調子を上げる」
1着/大石剣士(S1・静岡109期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)

赤板BSで津村(洸次郎)さんに並走されたのが予想外で、少し焦っていました。最悪な展開だったのですが、車の出も良く、最終BSの阿竹(智史)さんのけん制も避けられて良かったです。今年に入ってヘルニアになってしまって、記念の初日まで調子が上がらなかったのですが、周りの方々にケアの仕方を教えてもらったりして、急激に良くなりました。さらに力と調子を上げ、次走G1(全日本選抜)で暴れられたらと思っています。

【最終日9R=S級特選】


「最高のコンディションで臨んだ開催」
1着/新田康仁(S2・静岡74期)

ずっとハイペースだったのでキツかったのですが、死ぬ気で抜きにいきました。年に1、2回あるかくらい最高のコンディションで臨めたので、2日目の落車がなく、勝ち上がることができていれば、いい勝負ができたような手応えはありました。ケアにつとめて、次走の四日市F1に臨みます。

【最終日10R=S級特秀】


「戻りつつあるいい感触」
1着/町田太我(S1・広島117期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)

いい手応えがありました。今日は、後ろからの組み立てになるだろうと思っていたので、しっかり抑えてからと思っていました。かかりは良かったです。いい時の感じに戻ってきている感覚がありますが、焦らずにやっていきたいと思います。