■権田らの残留は「最大の補強」 J2の有力クラブの戦力をチェックする連載の第3回は、清水エスパルスを取り上げる。 主力3…

■権田らの残留は「最大の補強」

 J2の有力クラブの戦力をチェックする連載の第3回は、清水エスパルスを取り上げる。

 主力3選手との契約更新が、“最大の補強”だ。日本代表としてカタールW杯に出場したGK権田修一、昨シーズンのJ1得点王チアゴ・サンタナ、パリ五輪世代のMF松岡大起である。彼ら3人に加え、昨シーズンのJ1でチーム最多タイの33試合に出場したCB鈴木義宜を加えることで、センターラインにしっかりとした筋が通る。

 GKは権田を軸にプロ16年目の大久保択生、21年にファジアーノ岡山でJ2に24試合出場した梅田透吾、大卒ルーキーの阿部諒弥の4人体制だ。梅田は昨シーズンの開幕直後に長期離脱となるケガを負い、今シーズンに復活をかける。

 中央学院大学から加入の阿部は、193センチのサイズを誇る。梅田とは同い年で、22歳のふたりがGK全体のレベルを押し上げていく。

 最終ラインは主力が抜けた。鈴木義宜とCBのコンビを組んできた立田悠悟、左右両サイドで起用されてきた片山瑛一が、J1の柏レイソルへ移籍した。さらに、右SBを主戦場としてきた東京五輪世代の原輝綺が、グラスホッパー(スイス)へ期限付き移籍した。

 CBには高橋祐治を柏レイソルから呼び寄せ、菊地脩太がV・ファーレン長崎からレンタルバックした。高橋はカマタマーレ讃岐、京都サンガF.C.サガン鳥栖、柏でJ1、J2合わせて183試合に出場してきた29歳だ。菊地はアカデミー出身の19歳で、22年はU―19日本代表に招集されている。

■サイドバックには実力者が加入

 下部組織出身で早稲田大学卒の監物拓歩、法政大学卒の落合毅人も、CBの定位置争いに加わる。監物は188センチ、落合は185センチのサイズがある、CBには21年途中から在籍する井林章もいる。ゼ・リカルド監督が4バックだけでなく3バックにも取り組んでいるは、CBの人材が豊富なのが裏づけとなっている。

 サイドバックの新戦力は、32歳の吉田豊名古屋グランパスから、30歳の北爪健吾が柏から加わった。吉田は12年から14年まで在籍しており、9年ぶりの復帰となった。ヴァンフォーレ甲府、鳥栖、名古屋グランパスで実績を積み上げており、左サイドをメインに右サイドにも適応する。精神的なリーダーとしても期待される。

 北爪は右サイドの職人だ。J2のジェフユナイテッド千葉でプロキャリアをスタートさせ、J2当時の横浜FCを経て柏でJ1の舞台に立った。

 吉田、北爪、プロ2年目の山原怜音は、ウイングバックの適性を持つ。MF登録の岸本武流も、サイドバックとウイングバックをカバーする。それもまた、ブラジル人指揮官が3バックにトライする裏付けとなっているのだろう。

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