マイナー通算24HRのブライアン・サンチェスは「火の国サラマンダーズ」でプレー 独立リーグからNPB入りを狙う選手は日本…

マイナー通算24HRのブライアン・サンチェスは「火の国サラマンダーズ」でプレー

 独立リーグからNPB入りを狙う選手は日本人だけではない。九州アジアリーグ「火の国サラマンダーズ」では今季、新たに2人の助っ人が入団。その1人がカージナルスのルーキリーグでプレーした実績を持つ、ブライアン・サンチェス外野手だ。規格外の飛距離を誇る右の大砲は「独立リーグ新記録となる25本塁打を記録し、NPBの世界で勝負したい」と、ジャパニーズドリームを掴もうと奮闘している。

 熊本・合志市総合運動公園で行われた2月1日の春季キャンプ初日。身長180センチ、体重100キロの助っ人が見せた衝撃の飛距離に馬原孝浩監督、坂口智隆臨時コーチは目を奪われた。両翼92メートルの球場ながら、右打席からライナーで左翼へ場外弾を連発したサンチェスは「夢は日本のトップチーム、NPBでプレーすることだ」と、笑顔を見せた。

 ドミニカ共和国出身のサンチェスは2016年にカージナルスと契約し2018年までプレー。2016年には打率.349、15本塁打、76打点をマークするなど、マイナー通算24本塁打を記録した。それでも、メジャーの壁は高く、2019年からはドミニカに戻りサマーリーグなどで野球を続けていた。

「米国では給料、生活面など厳しい環境だった。それでも、徐々に前進できた自負はある。声をかけてくれた火の国サラマンダーズでは他を圧倒する結果を残したいと思っている」

馬原監督「ピンポン玉のように打球が飛ぶ」、坂口臨時コーチ「あの飛距離はなかなか見ない」

 2月1日から3日までチームに帯同した坂口臨時コーチは「飛距離は本当に凄い。ちょっとビックリした。NPBの助っ人でも、あの飛距離はなかなか見ない。あとは実戦で対応できるか」と語る。練習にも貪欲で、勉強熱心な姿勢を評価し「良く言えばペーニャのようなタイプ」と、ソフトバンクやオリックスなどで通算86本塁打を放った大砲に例えた。

 サンチェス相手に打撃投手を務めた馬原監督も「ピンポン玉みたいに打球が飛ぶ。試合でどのような打撃を見せるか楽しみ」と大きな期待を込めていた。

 ただ、NPBへの道のりは簡単ではない。各球団はオフに戦力補強を行い、開幕に合わせ人員を揃えている。キャンプ、オープン戦で実力を見極めながらもシーズン当初は積極的に起用し、怪我や不振などがあり、初めて助っ人の補充に舵を切ることになる。

 独立リーグで結果を残しても、NPBから声がかかるのは一握り。26歳のサンチェスは昨年12月に結婚したばかりだが、覚悟を決め異国の地で挑戦することを決めた。「孤独を感じることもあるが、神は見てくれている。家族に良いニュースを届け、助けたいんだ。メジャーに昇格できなかった分、ここで仕事をして一家の主として家族を前進させていきたい」。

 今シーズンの移籍期限は7月いっぱい。日本での生活にも慣れ、大好物は味噌汁。自慢の長打をアピールし夢を掴むことができるか、注目が集まる。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)