真冬の東京、名物レースとなっている東京新聞杯。芝GI谷間の2月という時期に、難しい斤量での別定戦。15%にも満たない…
真冬の東京、名物レースとなっている東京新聞杯。芝GI谷間の2月という時期に、難しい斤量での別定戦。15%にも満たない1番人気の勝率、10%にも満たない2番人気の勝率を見ても(2001年以降)、どちらかと言うとハンデ戦に近いレースなのではないかというイメージはあります。
しかし古くはハットトリック、スズカフェニックス、ローレルゲレイロといった辺りから、近年でもリスグラシューにインディチャンプなど、ここでの勝利を足掛かりにその後大活躍を見せることになった馬も少なくはありません。
改めて調べてみると1986年以降の過去37年で9頭、つまりは東京新聞杯勝ち馬の4頭に1頭が、その後にGIレースを勝っているのです。これは数あるJRA古馬重賞の中でも、有数の出世レースではないかと思われるところ。
そういった東京新聞杯を考える上で、まず最初に注目すべきは"逃げ経験の有無"でしょう。前走に限らず、デビュー戦から1度でも逃げたことのある馬は割り引いて考えたほうが良いのではないかというデータです。
■東京新聞杯、逃げた経験の有無別 成績
あり150戦【 7- 7- 9-127】勝率 5% 単勝回収 44%
なし176戦【15-15-13-133】勝率 8% 単勝回収106%
合計326戦【22-22-22-260】勝率 7% 単勝回収 80%
※2001年以降、JRA限定。
ここで言う逃げ馬とは"4コーナー先頭"ではなく"最初のコーナーを先頭で通過した馬"。近年では2016年スマートレイアーと2017年ブラックスピネルが2年連続で逃げ切り勝ちを収めている東京新聞杯ですが、その両馬にしても該当年の東京新聞杯以前に逃げた経験は一度もありませんでした。
前へ行こうとする姿勢は小回りの競馬場では大きな武器にもなるのですが、この東京新聞杯に限ってはむしろマイナス材料。今年の出走予定馬で、逃げた経験のあるウインカーネリアン、カイザーミノル、シュリ、ショウナンマグマ、タイムトゥヘヴンとファルコニアの6頭は少し割り引いて考えるべきかと思います。
(文・岡村信将)