セットプレーの練習中、セカンドボールを拾ったチャナティップが、シュートモーションに入る。コースを消そうと正面に立ちはだ…
セットプレーの練習中、セカンドボールを拾ったチャナティップが、シュートモーションに入る。コースを消そうと正面に立ちはだかった車屋紳太郎の顔面にチャナティップのシュートが入ってしまった。その瞬間はひやりとしたが、車屋はその後も練習を継続。大事には至らなかったようで何よりだった。
1月30日に沖縄・西原町で行われた川崎フロンターレの二次合宿7日目は、練習の冒頭に午後練習の中止が発表されていた。一コマだけになったことで選手たちの集中は高まっていたのかもしれない。戦術練習に続くセットプレー練習では冒頭の車屋のプレーや、ゴールを死守した安藤駿介のセービングなど、鬼気迫るプレーを選手たちが見せていた。
練習後の車屋に、31日の名古屋との練習試合について聞いてみた。
「前の試合(1月27日の非公開の練習試合)では、自分たちがやろうとしていることがチームとしてできていて、すごくいいプレーもありました。ただ、それを結果につなげていかないといけないなと思います。リーグ戦も近いですし、この試合(名古屋戦)では結果にこだわってプレーできればいいかなと思います」
■非公開練習試合は得点と失点の両方の場面
非公開の練習試合は、聞いたところでは負けはしなかった一方で、勝てなかったとのこと。また少なくとも1点は決まっているようで、得点を取り合っての引き分けの結果だったようだ。車屋が言うところの「自分たちがやろうとしていることがチームとしてできていて、すごくいいプレーもありました」は得点に結びついた部分だろうし「それを結果につなげていかないといけないなと思います」との発言は、勝ち切ることの大事さに言及しているものと思われる。だから車屋は「この試合では結果にこだわってプレーできればいいかなと思います」と述べ、勝利への意欲を示した。
今季チャレンジしてきたことの一つは組み立てにあるが、この名古屋戦でそれをどの程度効果的に出せるのか。そして勝利に結び付けられるのかどうか。非常に楽しみだ。
【江藤高志】
えとう・たかし/大分県中津市出身。IT系出版社で雑誌や書籍などを編集していた1999年に、パラグアイで行われたコパ・アメリカを観戦。これを機にサッカーライターに転身した。当初は故郷のJ2クラブ、大分トリニータを取材。石崎信弘監督との縁もあり、2001年途中から川崎フロンターレの取材を開始した。15年から『川崎フットボールアディクト』を創刊し、編集長として運営。今に至る。