ここは東京都内にある、とあるWINS近くのビルの一室。『令和サイン馬券研究会』の面々(といっても、所長と研究員の2人だけ)は、今週も当たり馬券のヒント探しに没頭していた......。研究員「所長、遅ればせながら、明けましておめでとうござい…

 ここは東京都内にある、とあるWINS近くのビルの一室。『令和サイン馬券研究会』の面々(といっても、所長と研究員の2人だけ)は、今週も当たり馬券のヒント探しに没頭していた......。

研究員「所長、遅ればせながら、明けましておめでとうございます」

所長「うむ。今年もよろしくな」

研究員「......?」

所長「なんじゃ?」

研究員「お年玉をいただけないのでしょうか?」

所長「アホか! いつまでお年玉をもらう気でおるんじゃ。おまえもええ歳じゃろ」

研究員「まあ、そうですね。だいたい、馬券は僕のほうが当たってますしね」

所長「そうじゃな......って、大きなお世話じゃ!」

研究員「所長をアテにした僕がバカでした。なんとか、JRAからお年玉をもらえるようにしますよ」

所長「お年玉、お年玉って、年が明けてもう3週間も経っとるで。大相撲の1月場所もまもなく終わりじゃ」

研究員「おおっ、その千秋楽の日にダート重賞の東海Sがあります。そこに何かサインが隠されていますかね?」

所長「そうじゃな、大相撲ということで言えば、序二段に房州山という力士がおるんじゃが、本名が"東海"有真というんじゃ。ちょっと前まで、四股名も"東海"だったそうじゃ」

研究員「へぇ~、めっちゃシブい力士もご存知なんですね? でもなんか、少しだけサインの匂いがしますよ!」

所長「じゃろ?」

研究員「ちょっと調べてみましたが、房州山は序二段の"七十一枚目"。ベタな感じですけど、"7番"ウェルカムニュースと"11番"スマッシングハーツあたりが狙い目になりますかね?」

所長「今場所は千秋楽を前にして、5勝1敗と好成績じゃしな。面白いかもしれん」

研究員「大相撲の他には、何かありますかね?」

所長「東海Sの副題である『東海テレビ杯』に注目してみてはどうじゃ?」

研究員「というと?」

所長「東海テレビと言えば、昔は昼ドラを作っていたように、ドラマ作りがお家芸じゃ」

研究員「確かに今も、土曜日深夜に東海テレビ制作の『土ドラ』という枠がありますね。今クールは『三千円の使いかた』というドラマが放送されています。主演は、葵わかなさんです」

所長「葵わかなさんは以前、JRAのCMに出ておったな」

研究員「これはまた、なんかクサいですね! "三千円"ですから、"3番"ロードレガリスとか、唯一"3000m"のレースに出走したことのあるアイアンバローズなんてどうでしょう」



2019年の有馬記念のプレゼンターを務めた葵わかなさん

所長「葵わかなさんは、2018年のホープフルS、2019年の天皇賞・春と有馬記念でプレゼンターを務めておるな。それぞれの勝ち馬の馬番は、5番、10番、6番じゃ」

研究員「ということは、"5番"ヴァンヤール、"10番"プロミストウォリア、"6番"マリオマッハーが面白いと?」

所長「悪くないと思うぞ。ワシは今回、"5番""6番""7番""10番""11番"の3連複ボックスで勝負じゃ。ガッポリお年玉をもらったるで! ガハハハハッ」

研究員「そう甘くはないと思いますけど......。僕は"3番"から勝負しましょうかね」