アイルランド代表は2005年に来日したときもブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに招集された主力を多数欠いていたが、日本代表を44-12(大阪・長居)、47-18(東京・秩父宮)と圧倒した。それ以来となる、12年ぶりの対戦が実現する。…

 アイルランド代表は2005年に来日したときもブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに招集された主力を多数欠いていたが、日本代表を44-12(大阪・長居)、47-18(東京・秩父宮)と圧倒した。それ以来となる、12年ぶりの対戦が実現する。2試合組まれたテストマッチ、まずは6月17日に静岡・エコパスタジアムで第1戦がおこなわれる。

 ライオンズの選手としてニュージーランドに遠征中の主力11人が不在だが、キャプテンを務めるFLリース・ラドックを含め6人が2015年ワールドカップでベスト8入りに貢献したメンバーだ。今回のスコッドで最多の68キャップを誇るPRキアン・ヒーリーがスクラムの中心で、ラインアウトでは身長208センチのLOデヴィン・トナーが脅威となる。司令塔は今年のシックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)でも2試合で10番をつけたパディー・ジャクソン。60キャップ目となった先週のアメリカ代表戦で2トライを挙げたWTBキース・アールズも先発で、スターFBのサイモン・ジーボは15番をつけてエコパスタジアムに現れる。

 22歳のCTBギャリー・リングローズは2014年にワールドラグビー(国際統括団体)の年間最優秀ジュニア選手賞にノミネートされた逸材で、同国の伝説的英雄、ブライアン・オドリスコルのように世界的な13番になる可能性を秘めた選手。

 また、昨季プロ12(アイルランド、ウェールズ、スコットランド、イタリアの12チームによるプロリーグ)で最優秀新人賞に選ばれたSOジョーイ・カーブリーが先週のアメリカ代表戦で足首を負傷して来日できなかったものの、同試合でデビューを果たしたCTBローリー・スカネルなど、才能豊かな若い選手は多い。CTBスカネルは静岡で同じくスターターとなるPRジョン・ライアン、FLダン・リーヴィー、NO8ジャック・コナン、リザーブのPRデーヴ・キルコイン、FBティアナン・オハロランとともに2016-2017シーズンのプロ12ドリームチームに選ばれた注目選手だ。

 21歳のLOキアラン・トレッドウェルと23歳のCTBローリー・オラフリンはベンチ入りし、出場すれば念願の代表初キャップとなる。

1.キアン・ヒーリー(レンスター)  2.ナイアル・スカネル(マンスター)  3.ジョン・ライアン(マンスター)  4.クイーン・ルー(コナート)  5.デヴィン・トナー(レンスター)  6.リース・ラドック(主将/レンスター)  7.ダン・リーヴィー(レンスター)  8.ジャック・コナン(レンスター)  9.ルーク・マグラー(レンスター)  10.パディー・ジャクソン(アルスター)  11.キース・アールズ(マンスター)  12.ローリー・スカネル(マンスター)  13.ギャリー・リングローズ(レンスター)  14.アンドリュー・コンウェイ(マンスター)  15.サイモン・ジーボ(マンスター)

〔リザーブ〕
16.ジェームズ・トレーシー(レンスター)  17.デーヴ・キルコイン(マンスター)  18.フィンレイ・ビーラム(コナート)  19.キアラン・トレッドウェル(アルスター)  20.ジャック・オドノヒュー(マンスター)  21.キアラン・マーミオン(コナート)  22.ローリー・オラフリン(レンスター)  23.ティアナン・オハロラン(コナート)

▼アイルランド代表 来日メンバー(画像をクリックすると大きく表示されます)