巧打堅守のクワンはMLBから侍ジャパン入りの出場資格を得られず 野球日本代表「侍ジャパン」入りに前向きだったガーディアン…

巧打堅守のクワンはMLBから侍ジャパン入りの出場資格を得られず

 野球日本代表「侍ジャパン」入りに前向きだったガーディアンズの日系選手スティーブン・クワン外野手が、メジャーリーグ機構(MLB)から出場資格を得られなかったと明かした。米メディア「ニチベイ」が報じたもので、「MLBから出場資格がないと見なされた」と話している。

 25歳のクワンは卓越したバットコントロールを武器に昨季デビューから116球空振りなし。1901年以降の近代野球では最多となるデビュー4試合15出塁と驚異的な記録を作った。左翼の守備でもゴールドグラブ賞を受賞。新人王争いでもリーグ3位に入った逸材だ。

 クワンは中国系の父と日系の母を持ち、母方の祖父母である「サイトウ夫妻」は第2次世界大戦後に山形からカリフォルニアに移住。母は米国で生まれた。「日本のパスポートを持っているか、もしくは僕の親が日本のパスポートを持っているかが選考基準みたいだ」とし、無念の気持ちを打ち明けた。

「他のチームでは例外が認められたことも知っている。だから、何か解決策がないか期待しているのだけど、今のところチャンスはないみたい。かなりガッカリしてるよ」

大谷翔平から侍ジャパン入りへスカウトされる「日本代表としてプレーしないの?」

 昨年9月12日(同13日)のエンゼルス戦前、アップ中の大谷翔平投手から「日本代表としてプレーしないの?」と“スカウト”された。「自分のルーツのある国を代表できるような機会があれば本当にクールだ」。その後は水原一平通訳と連絡を取り合っていたが、11月になって出場資格に問題が出てきたという。水原通訳とのやりとりについて、「何とかして実現させようとしてくれた。少し前にメッセージを送ったら、『進展はないが、まだ色々やっている最中だ』と言っていた」と証言。だが、その後に無念の連絡が届いたという。

 クワンの祖父母だけが米国へ渡ったため、山形には「今でも親戚が大勢いる」という。「長い間、僕は“オバアチャン”の近くに住んでいたんだ。夏休みはオバアチャンと一緒に過ごしていたんだ」。一緒に花札をしたり、祖母が近所のお祭りで天ぷらを揚げていた姿は今でも覚えているという。

「日本のルーツにとても親しみを感じる」というクワン。記事では「WBCで日本代表としてプレーすることで、彼はルーツをより正しく認識することができただろう。だが、野球の世界で活躍し続ければ、その先にはもっと多くのチャンスが待っているだろう」と伝えている。(Full-Count編集部)