パの年男をチェックハム清宮は昨季18本塁打 2023年は卯年。ウサギの跳躍する姿から「飛躍」「向上」を象徴すると言われ、…
パの年男をチェック…ハム清宮は昨季18本塁打
2023年は卯年。ウサギの跳躍する姿から「飛躍」「向上」を象徴すると言われ、「新しいことに挑戦するのに最適な年」とされている。しかも2023年は「癸卯(みずのとう)」。癸は十干の最後にあたり、これまでのさまざまなことに区切りがつき、新たに次へと向かっていくという意味がある。卯年は「飛躍」「向上」の他にも植物の「成長」という意味もある。
過去の卯年のパ・リーグは、本拠地が「西」に位置する球団のリーグ制覇率が高く、前身球団を含めると、ホークスが3度(大阪本拠地で1度、福岡で2度)、ライオンズが福岡本拠地の西鉄時代に1度優勝している。所沢本拠地移転後の1987年にも優勝している。1975年は阪急(オリックス)が制した。また、今回は成長と飛躍を狙う1999年生まれの若手、1987年生まれのベテランら、年男の注目選手を紹介する。
○日本ハム:清宮幸太郎(1999年5月25日)、北山亘基(1999年4月10日)
清宮は昨季自身初となる規定打席に到達。18本塁打55打点で打率.219とキャリアハイを更新した。今季もチームの中心として勝利へ導く活躍が期待される。昨季ルーキーながら開幕投手を務めた北山は55登板で3勝5敗9セーブ、16ホールド、防御率3.51。今季はタイトル獲得を目標に、任されたポジションでの活躍を狙う。
○楽天:炭谷銀仁朗(1987年7月19日)
ベテランの炭谷は昨季98試合に出場して打率.237、60安打4本塁打18打点を記録し、1年通して正捕手の座を守った。今季はこれまでの経験を生かし、投手だけでなく打線も引っ張っていく姿に注目だ。
○西武:隅田知一郎(1999年8月20日)、平良海馬(1999年11月15日)
今季から先発転向予定の平良は、昨季リーグ最多タイの61登板でリーグ最多の34ホールド、1勝3敗9セーブ、防御率1.56を記録。35ホールドポイントで自身初となる「最優秀中継ぎ」を獲得した。2021年ドラフト1位の隅田も年男の1人。昨季は初登板で初勝利を挙げるも、パ新人初の2桁連敗を喫して1勝10敗でシーズンを終えた。今季は規定投球回を目標に掲げ、逆襲の1年を誓う。
鷹リチャードは昨季ウエスタンの最多アーチ、ロッテは安田はキャリアハイ
○ロッテ:角中勝也(1987年5月25日)、安田尚憲(1999年4月15日)、和田康士朗(1999年1月14日)
安田は昨季、規定打席には届かなかったが打率.263、102安打、9本塁打47打点で、打率、安打、本塁打のキャリアハイを更新した。和田は2021年に盗塁王を獲得も昨季は11盗塁にとどまり、失敗も7つだった。角中も年男の1人。昨季は53試合で打率.256、33安打1本塁打11打点だった。今季はベテランとしてチームをけん引する姿が期待される。
○オリックス:野口智哉(1999年9月20日)、本田仁海(1999年7月27日)
野口はルーキーイヤーの昨季、54試合で1本塁打6打点、打率.226を記録した。日本シリーズでも安打を放った。本田仁海は昨季は42登板で2勝3敗2セーブ14ホールド、防御率3.50。救援転向1年目にブレークの兆しが見えた。
○ソフトバンク:カーター・スチュワート・ジュニア(1999年11月2日)、リチャード(1999年6月18日)、三森大貴(1999年2月21日)
昨季は怪我に泣かされた三森だが、プロ初アーチを放つなど、102試合で打率.257、9本塁打36打点20盗塁をマークした。スチュワート・ジュニアは昨季1軍登板はなく、ファームでは14登板で3勝5敗1セーブ、防御率3.19を記録した。リチャードはウエスタン・リーグの最多本塁打、最多打点をマークしたが、1軍では前年を下回る23試合で打率.159、10安打3本塁打5打点だった。
縁起のいい年男の彼らは、兎の上り坂のようにシーズンを過ごせるのか。他にも年男の選手はたくさんいる。是非今年の活躍に注目してもらいたい。(「パ・リーグ インサイト」飯田彩花)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)