(C)Getty Images  プロボクシングの4団体統一世界バンタム級王者の井上尚弥が1月13日に会見を開き、WBA、WBC、IBF、WBOの4王座を全て返上すると発表した。併せて、スーパーバンタム級への転向も正式…

 

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 プロボクシングの4団体統一世界バンタム級王者の井上尚弥が1月13日に会見を開き、WBA、WBC、IBF、WBOの4王座を全て返上すると発表した。併せて、スーパーバンタム級への転向も正式に表明している。

 日本人初の4団体王座統一という偉業を果たし、会見の場でも「バンタム級でやり残したことはない。ここから先が本当の戦いになっていくと思う」と強い決意を表していた井上。新たな戦いに向かう「モンスター」には、すでに海外から新階級における対戦相手の話題も持ち上がっている。

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 米スポーツメディア『The Sporting News』ではスーパーバンタム級を主戦とする5名のボクサーを紹介しており、井上との対戦の可能性を探っている。

 1人目は、現在もボクシングファン、関係者の間で井上戦が組まれることを熱望されているスティーブン・フルトン(米国)。WBC&WBO統一王者に対し同メディアは「ファンや専門家の多くは、フルトンが “ザ・モンスター “を脱線させる最高のチャンスを持っていると感じている」とフルトン優位と述べるも、ブランドン・フィゲロア(米国)とWBC世界フェザー級暫定王座決定戦を行うことが決定していることに触れ、「もし、これが恒久的な体重アップであれば、フルトン対イノウエは水の泡になる可能性がある」と指摘した。

 2人目にはムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)の名前を挙げている。こちらもIBF&WBA同級の2団体王者であり、井上のパワーがどこまで通用するかが見所だとしながら「ひとつだけ確かなことは、この対戦は非常にエキサイティングなものになるだろうということだ」と期待を寄せている。

 そして3人目には、かつて山中慎介との対戦で禁止薬物や体重超過などのトラブルが続いたルイス・ネリも候補であるとして「イノウエvsネリで擬似リベンジ戦となるか?日本ではできないが、アメリカやメキシコでは熱い戦いとなりそうだ」と見込みを述べた。

 さらに、井上が初代王者に輝いた2019年のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ・バンタム級トーナメントに出場したゾラニ・テテ(南アフリカ)、「ザ・ビースト」の異名を持ち20戦全勝を誇るライース・アリーム(米国)も対戦相手候補として記されている。

 何れも、実現すれば魅力的なカードであることは間違いない。ライバルが集う新たなステージの戦いでも、井上は世界中の人々を惹きつけ、その強さを証明していく。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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