【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・1/8 シンザン記念(GIII・…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・1/8 シンザン記念(GIII・中京・芝1600m)

 中団を追走したライトクオンタムが直線で大外から伸び、逃げ粘るペースセッティングをゴール前でとらえました。新馬戦を勝ったばかりの紅一点。馬体重は428kgしかありませんが、父ディープインパクト譲りの瞬発力は見事というほかなく、平均馬体重492kgの牡馬6頭をなぎ倒しました。

 現4歳のディープインパクト産駒は“実質的なラストクロップ”と言われましたが、これは本当のラストクロップである現3歳の血統登録頭数が6頭しかいないためです。シーズンを通じて種付けできたのは12世代で、最後の13世代目はシーズン開始直後に体調を崩したため、序盤に種付けをした少数の繁殖牝馬が受胎しただけでした。ひとつの世代としてカウントしづらいため、13世代目はオマケのように扱われたというわけです。

 しかし、このオマケのなかから、ライトクオンタムと英G1馬オーギュストロダンを送り出すのですから、ケタ違いの能力を持つ種牡馬であったとあらためて感じさせます。本当のラストクロップは、日本6頭、海外6頭。前述のオーギュストロダンのG1制覇によって、全13世代すべてからGI馬が出現したことになり、今回の勝利で日本でも全世代から重賞勝ち馬が誕生しました。

 もしライトクオンタムが桜花賞かオークスを勝てば、13世代連続でわが国のクラシックレースを制覇することになります。ちなみに、オーギュストロダンは英ダービーの前売りオッズで、断然の1番人気に推されています。

◆今週の血統注目馬は?

・1/15 ジャニュアリーS(OP・中山・ダ1200m)

 アヌラーダプラは6歳にして初めてのダート挑戦。母ポロンナルワはグローリアスソング2×3という強烈な牝馬クロスを持ち、繁殖成績は優秀。他にディーパワンサ(阪神JF-4着)、ガルヴィハーラ(全日本2歳優駿-3着)などを産んでいます。父キングカメハメハ、母の父ラーイはともにダートOKの血。初めてのダート挑戦ですが、いきなり結果を出してもおかしくないでしょう。