外野手が正確な送球を身に付けるためには? 坂口智隆氏が解説 バックホームで走者をアウトにすることは、外野手の見せ所の一つ…
外野手が正確な送球を身に付けるためには? 坂口智隆氏が解説
バックホームで走者をアウトにすることは、外野手の見せ所の一つだ。相手に失点を与えるか防ぐか……勝敗を左右するプレーだけに、正確な送球が求められる。オリックス時代にゴールデングラブ賞を4度受賞した坂口智隆氏は「どれだけ強い球を投げても、捕手が捕れないと意味がない」と語る。
ホームベース上の捕手が、確実に捕れる送球を投げるために必要なものとは? 高校時代は投手だった坂口氏はプロ入り後に本格的な外野練習をスタートし、自身の実力不足を痛感したという。
不規則な打球を捕球、その後にしっかりステップを踏む動作は頭で分かっていても、何度も失敗を繰り返した。プロ野球選手になっても、当時のコーチから“送球の基礎”を叩き込まれた。
「まずは強いボールを投げることは意識しない。短い距離のキャッチボールでは相手の頭に、山なりのボールを落とす。バスケのシュートがイメージしやすいと思います」
バックホームは「一か八かは捨てた方がいい」
キャッチボールの距離が伸びても、送球は変わらない。外野の定位置からホームに投げる際にも、山なりのワンバウンドを意識。柔らかいワンバウンド送球を続けることでリリースポイントが安定し、送球のラインを覚えることができるという。
この反復練習を繰り返し制球が安定してきた段階で、徐々に送球の強さを増していく。安定したスローイングを手にしたことで、2009年はリーグ最多の14補殺をマークするなど球界を代表する外野手に成長した。
「どれだけ強いボールを投げることができても、捕手が捕りやすいボールを投げないとアウトにならない。球場を沸かせるノーバウンド送球も魅力の一つですが、1点を争う場面はいかに正確な送球ができるか。一か八かは捨てた方がいい。外野手は1試合に1回あるかないかですが、そのために数多くの練習を積んでいる」
まだ、体が発達途上の少年野球などでは無理に投げる場面も多い。幼少期から送球の基礎を身に付けることが、上達への近道になるかもしれない。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)