昨年はロッテ松川が史上3人目の“高卒新人捕手開幕スタメン”の快挙 DeNAの新人合同自主トレが8日、神奈川県横須賀市の球…

昨年はロッテ松川が史上3人目の“高卒新人捕手開幕スタメン”の快挙

 DeNAの新人合同自主トレが8日、神奈川県横須賀市の球団施設「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」で始まり、ドラフト1位の大阪桐蔭高・松尾汐恩捕手もプロ生活のスタートを切った。昨年はロッテの松川虎生が高卒新人捕手で史上3人目の開幕スタメン入りを果たしており、“最強軍団”大阪桐蔭の主力を張った松尾にも、同様の活躍を期待する声がある。

 開幕スタメンの前段階として、2月の春季キャンプで1軍スタートを狙っている松尾。「そこへ向けて、この新人合同自主トレを頑張っていこうと思っています」と言い切った。とは言え、178センチ、78キロの背中は、1年間の長丁場を戦い抜くプロ選手としては少し線が細くも見える。

 また、高校入学当初は遊撃手で、1年の秋に捕手にコンバートされてからメキメキ頭角を現した。捕手としてのキャリアは意外に浅いのだ。松尾自身、自分の課題を「キャッチャーとしての経験を積んでいくことだと思いますが、それ以上にまず、基礎(体力)を鍛えていかないといけません」と認識している。

 しかし、課題は持ち味と背中合わせだ。捕手としては珍しく身軽で足も速く、ドラフトで指名された時の会見で目標に「3割30本塁打30盗塁」とトリプルスリーを掲げたほど。この日の新人合同自主トレには、キャッチャーミットのみならず、新しい内野用のグラブも持参し、遊撃と二塁の位置でノックを受けた際にはこちらを使用。「ぜひ使ってみたかった」と笑った。軽快なフットワークを披露し、幅広い可能性を感じさせる。いい意味で、捕手の概念を超えていくかもしれないプレーヤーだ。

大阪桐蔭高の先輩の中田翔とは「話をしたことはありません」

 高校時代の金属バットから木製に替わるにあたって、さまざまタイプを試した末、高校の大先輩でもある巨人・中田翔内野手のモデルをチョイスした。「一番感触がよかったので。中田さんは、1度高校にいらっしゃっていたところを見たことがありますが、話をしたことはありません」と語る。一発長打の魅力を捨てるつもりはない。

 そのバットの色は、周囲の目を引く赤。「様々な色のバットを試した中で、自分としてはあの色が一番振りやすかった」と独特の感覚をうかがわせる。ロングタイツは右が黒一色、左が鮮やかな彩色のアシンメトリーなデザインで、派手好きではあるようだ。「試合前に緊張するということがない」という舞台度胸、切れ長の目が印象的なイケメンは、ただならぬスター性を漂わせている。

 三浦大輔監督は「(キャンプのメンバー分けは)まだ何も決まっていませんが、(松尾は)1球1球確認しながら、丁寧に練習している印象を受けました」と評した。嶺井博希がFAでソフトバンクへ移籍し、戸柱恭孝、伊藤光、山本祐大らの間で混迷を深めている正捕手争いに、“大外”から高卒ルーキーが乱入してこないとも限らない。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)