東山、激闘を制して初の決勝進出

舞台を聖地・国立競技場に移して行われた準決勝。セレッソ大阪加入内定の阪田澪哉を擁する東山と、前回準優勝の大津が激突した。立ち上がりから一進一退の攻防が展開する中、前半39分、大津の17番・香山太良が左サイドを突破。香山のクロスをゴール前に上がってきた15番・井伊虎太郎が合わせ、シュートを決める。前半終了間際に均衡が破られ、0-1のまま後半戦へ。
反撃に出る東山は後半18分、こぼれ球を拾った8番・松橋啓太がゴールネットを揺らし同点に。その後、両チームともにゴールチャンスが回ってくるも、決勝ゴールは生まれずPK戦に突入した。
PK戦では、東山の1番・佐藤瑞起が大津のPKを2本止める躍動を見せた。PKを4本成功させた東山は、4-2でPK戦を制して初の決勝進出。

岡山学芸館、打ち合いを制して初の決勝進出

ボルシアMG加入内定の福田師王擁する神村学園と激突した。まず流れを掴んだのは岡山学芸館。左サイドからの絶妙アシストに反応した6番・田口裕真の左足で、タレント軍団から先制点を奪った。そのまま1点リードで後半へ折り返すと思われた矢先、神村学園のエース・福田師王がこぼれ球に反応し、相手のゴールネットへ襲いかかった。
波に乗った神村学園は後半14分、キャプテン14番・大迫塁(セレッソ大阪加入内定)がフリーキックを直接決めて逆転に成功。しかしその3分後、岡山学芸館のエース9番・今井拓人のゴールで再び試合を振り出しに。同点に追いつかれた神村学園はすかさず、大迫塁のコーナーキックに20番・中江小次郎がヘディングで合わせて逆転。このまま神村学園が流れを掴むと思われたが後半28分、岡山学芸館3年生・岡本温叶のスーパーミドルシュートで再び同点に追いつく。その後、両校ゴールネットを揺らすことができず、勝負はPK戦へ。

PK戦では、岡山学芸館2年生・平塚仁が神村学園のPKを2本止める躍動を見せた。結果的に岡山学芸館はPKを4本成功させ、シーソーゲームを制し同校初の決勝進出を決めた。