被安打数は1028と12球団最少も、与四球は474で12球団ワースト シーズン最終戦までし烈なペナント争いを演じ、優勝へ…

被安打数は1028と12球団最少も、与四球は474で12球団ワースト

 シーズン最終戦までし烈なペナント争いを演じ、優勝へのマジックを1としながら優勝を逃したソフトバンク。今回は2022年の投手陣を振り返っていく。チーム防御率は3.07とまずまずの成績で、被安打数は1028と12球団最少。一方、与四球は474と12球団ワーストの数字で、全体的に制球難から崩れる場面が目立った。

 先発陣では、エース千賀滉大の活躍が目立った。11勝、防御率1.94、156奪三振はいずれもチームトップの数字。プロ10年目を迎えた東浜巨も10勝を挙げ、5年ぶりの2桁勝利をマーク。千賀とともに先発陣をけん引した。

 急遽開幕ローテに抜擢された3年目左腕・大関友久も、前半戦で6勝を挙げる大活躍。8月上旬に精巣がんの疑いによる手術で離脱したものの、わずか1か月半で復帰し、シーズン終盤はリリーフとして貢献した。チーム最年長のベテラン左腕・和田毅も、7勝4敗、防御率2.78と衰え知らずの投球で先発ローテーションを守った。

 一方、ローテの柱として期待された石川柊太は与四球率3.76と制球に苦しみ、7勝10敗、防御率3.37に終わった。開幕第3戦に先発した杉山一樹は与四球率5.53と課題の制球を克服できず、1勝止まり。コリン・レイも5勝6敗と期待に応えられなかった。

救援陣では藤井が大ブレークし、チームを支えた

 先発陣が勝ち星を積み上げられなかった中で、ブルペンがリードを守りきり勝利をつかみ取った試合が多かった。救援陣では、中日から又吉克樹がFAで加入。開幕から18試合連続無失点と、セットアッパーとして抜群の安定感を披露した。守護神・森唯斗も、開幕から6登板連続でセーブを記録し、開幕8連勝に大きく貢献した。

 しかし、森は4月以降セーブ失敗が続き、再調整のため登録を抹消。さらに又吉も7月に右足甲を骨折し、戦線を離脱した。この窮地を救ったのが、独立リーグから育成選手として加入した藤井皓哉だった。

 藤井は55登板で22ホールド、防御率1.12と大車輪の活躍を見せた。150キロを超えるストレートと、大きく曲がり落ちる魔球「フォースラ」を武器に、シーズン後半はセットアッパーに定着。アクシデントで開幕ローテ入りを逃した松本裕樹、リバン・モイネロとともに勝利の方程式を担い、優勝争いの大きな原動力になった。

 しかし、優勝へのマジックナンバーを「1」として迎えた10月1日の西武戦では、同点の11回裏に藤井がサヨナラ2ランを被弾。翌2日のロッテ戦では泉圭輔が逆転3ランを浴び、リーグ優勝を逃す結果となった。

 今季の大きな課題は、千賀が抜ける先発陣の再建だ。実績のある東浜、石川にはエースとしての働きが求められる。藤井と森は、今季から先発転向の予定。武田翔太、高橋礼らの復活や、田中正義、杉山らのブレークにも期待したい。(「パ・リーグインサイト」波多野瞭平)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)