(C)Getty Images 野球日本代表・侍ジャパンの栗山英樹監督(61)は6日、都内のホテルで記者会見を開き、今年…

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 野球日本代表・侍ジャパン栗山英樹監督(61)は6日、都内のホテルで記者会見を開き、今年3月に行われる第5回WBCに出場する先行メンバー12人を発表した。会見に同席したエンゼルス・大谷翔平投手(28)は「勝つことだけを考えてやっていきたい」と決意の言葉をのべた。

 栗山監督は会見で「野球界の先輩方が日本野球を作ってきた。頑張ったらいいではなく、必ずや世界一になって喜んでもらう」と世界一奪回に向け、強い意気込みを示した。

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 先行メンバーとして発表されたのはメジャー組では大谷、ダルビッシュ有(パドレス)、鈴木誠也(カブス)、投手陣では佐々木朗(ロッテ)、山本(オリックス)、戸郷(巨人)、今永(DeNA)、捕手として甲斐(ソフトバンク)、内野手は源田(西武)、牧(DeNA)、村上(ヤクルト)、外野手は近藤(ソフトバンク)、このほかに吉田正尚(レッドソックス)が内定している。

 大谷含め、正にドリームメンバーといっていい選手が集結しそうだが、一方で不安材料もささやかれている。

 「二遊間問題です。鉄壁の守備で知られる源田が代表入りした一方で、セカンドを誰が守るのかといった点が注目を集めています」(放送関係者)

 この点に関して球界OBからも様々な意見が出ている。元ヤクルトOBで現役時代は守備の名手としても知られた宮本慎也氏は12月中旬に更新された元中日OBで野球解説者の川上憲伸氏のYouTubeチャンネル「カットボールチャンネル」の中で、WBCの二遊間問題について、言及する場面があった。

 源田が遊撃を守るのは順当として、「セカンドはちょっと打ってもらわないと困る」とした。背景にはこれまで日本代表メンバーでは打撃も良い坂本が遊撃を守ることが多かったが、昨季はコンディション不良が目立ったとあって、今回の代表入りは微妙となっていることも影響している。源田は守備が評価されているものの、打撃面では坂本ほどの爆発力は期待できないとあって、二塁手にはある程度、打撃も安定している選手が求められているというのだ。

 リーグ連覇も果たしたヤクルトの二塁手、山田も候補にあがるが「日本シリーズ見たら、山田じゃないな」(宮本氏)と昨季は不振が目立った山田に関しては不安が残るとした。これには川上氏も「体力的にちょっと落ちてきているのかな」と心配する場面も。

 ほかにも吉川菊池、浅村など各球団の二塁手の名前をあげながら、攻守ともに安定している選手はなかなかいないという見解を示した。

 昨年11月に行われた強化試合2試合でスタメンとして二塁を守ったのは、中野と山田だった。その山田は2戦目の巨人戦でアーチをかけるなど打撃でも存在感を示したが、果たして本番では二遊間問題はどのような形で決着するのか。

 いよいよ動き出すドリームメンバーと共に、水面下では様々な問題もまだまだクリアにしていく必要がありそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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