WBC初参戦が決定、栗山監督と会見出席「優勝だけ目指して頑張りたい」 野球日本代表「侍ジャパン」は6日、大谷翔平投手(エ…

WBC初参戦が決定、栗山監督と会見出席「優勝だけ目指して頑張りたい」

 野球日本代表「侍ジャパン」は6日、大谷翔平投手(エンゼルス)ら一部メンバー12選手を発表した。都内で行われた記者会見には栗山英樹監督、大谷が出席。背番号16の紺色ユニホームを着た大谷は約17分の質疑応答で世界一奪回にかける思いなど語り尽くした。

――会見冒頭で抱負。
「素晴らしい選手が集まってくれているので、優勝だけ目指して頑張りたいと思います」

――WBCへの意気込みは。
「優勝だけ目指して、勝つことだけ考えていきたいなと思っている。前回出られなかったですし、自身としても初のWBC。楽しみにしながら頑張りたいと思っています」

――WBCの大会への憧れは。
「印象としては韓国戦のイメージがどうしても強いかなと思います。僕も野球を学生でやっていて、一番楽しい時期じゃないかなと思うので。どうしてもそのイメージになってしまいます。日本のトップの選手たちが1つのチームで、他の国のトップ選手とやっているのは見るだけでワクワクしていた。今度は自分がその立場になって、いいプレーを見せられるように頑張りたいなと思います」

――栗山監督からどんなオファーを。
「直接向こう(米国)でも話をさせてもらって、その時はまだシーズン中だったので。僕自身まだ来年のシーズン前のWBCについて考える余裕はあまり出来なかったですけど、実際にシーズンが終わって色々と考える中で、自分の考えをまとめて、連絡させていただいた感じです」

――栗山監督から選手愛を感じたシーンは。
「あまり感じたことはないですね(笑い)。冗談ですけど、本当に1人1人の選手と対話する監督だと思うので、あまり一緒にプレーしたことのない選手も、数日でお互いを知ることが出来るんじゃないかなと思う。そういう雰囲気を持っている監督だと思うので。集まる選手は何の不安もなくプレーできるんじゃないかなと思います」

――どういったことを求めて参加する決断をしたのか。
「勝つことだけを考えて、それ以外は何でもいいかなと思うので、その中の1つの戦力として必要だと言ってもらえたことにすごくうれしさを感じています。それに応えられるように。個人的には日本でプレーするのも久しぶりなので、そこも楽しみかなと思います」

侍ジャパンでの二刀流は「出来ることをやりたい」

――二刀流の起用法については。
「出来ることをやりたいなと思っています。選手は使われる立場ですし、自分で他の選手の起用法をタッチ出来るわけではないですし、自分に出来ることを精一杯やりたいです」

――米国代表は本気度をどう感じているか。トラウトとの交流は。
「他の国もアメリカに限らず素晴らしい選手、本当にトップのトップが集まっている印象を受ける。難しい戦いになることは、分かり切っていることなので精一杯、日本の野球で頑張って行きたいと思っています。トラウト選手に関しては、誰しもが認めるトッププレーヤー。シーズン中から少しずつ話はしていたが、個人的にあんなにすごい選手が集まるとは思っていなかった。1人の野球ファンとしては、本当にすごい選手なので見るだけで価値があるメンバーだと思う」

――勝ちたいという気持ちについては。
「僕自身が1番野球を楽しい時期に、そういうプレーや試合を見せてもらって、いつか自分がここでプレーできたら面白いだろうなと。1つ夢として思っていたので、話を頂いた時点で、ある程度前向きな気持ちでしたし、前回は怪我で出られなかったこともあるので。なおさら今回しっかり出場したいなという気持ちになったと思います」

――侍ジャパンの強みは。
「投打のバランスを見た時に、投手力の方がバランス的には上なのかなという印象なので。今NPBに在籍している投手を含めて素晴らしい投手がたくさんいると思う。短期決戦は特に投手が重要ですし、そこら辺りの投手力が1つ(の強み)かなと思います」

――ファンへメッセージを。
「短期決戦で数少ない試合ですけど、選手たちも勝つことを考えていますし、ファンの人たちにとっても勝つことが一番見ていて面白いことだと思うので、一緒になって戦えたらなと思います」

――2月の宮崎合宿の参加については。
「日程的に、強化試合をどのタイミングでメジャーの選手が出られるかハッキリしていないので。合流の日程は、自分が向こうで実戦をしてからこっちに入った方がより実戦的に出来るのかなと思えば、その方向で行きたいと思いますし、それよりもサインプレー含めて、チームの合流を早くした方がいいなと思えば早く来ることもあると思うので。臨機応変に対応したいと思います。宮崎はフェニックスリーグとかで少しお邪魔したことはあるので、多少行ったことない人よりかは、おいしいお店を知っているかもしれないので、行ってみたいなと思います」

背番号「16」への思い「日本代表は16番という印象が強い」

――出場決断するにあたって栗山の監督の存在は。
「本人を目の前に本当に申し訳ないですけど、おそらく誰が監督でも出たいなという気持ちは前向きだった。そこはおそらく変わることはない。ただ、自分の知っている監督が指揮を執ってくれるのか、そうでないのかは、選手にとっては大きい所ではあるので、決断のしやすさは、栗山監督だからこそというのはあるかもしれないと思う。今回いい選手が集まってくれているのはそこに要因があるんじゃないかなとも思います」

――背番号「16」をつける。
「背番号はあまりこだわりはない。前回出られなかったのが一番。ジャパンではずっと16番をつけてきたので。自分にとって日本代表は16番という印象が強い。(16番は)先輩優先みたいな、『野球界あるある』で、そういう所があるので。僕自身に背番号にこだわりがない。偉大な先輩方にいい番号をつけていただけたらというところですね」

――ダルビッシュとプレーする。
「個人的にはすごい特別なことじゃないかなと。球団の先輩でもありますし、入れ違いなのでやる機会はなかったですけど。僕が一番野球が楽しかった時期の日本を引っ張ってきた投手の1人なのでずっと見てきましたし。そういう方と出来るのは自分にとってもチームにとっても素晴らしいことじゃないかなと思います」

――連絡は取っているか。
「連絡は取っていますね。たぶん僕が向こうに行ったタイミングで少し話すと思います」

――韓国についての印象は。
「素晴らしい選手が多いなと言う印象。アジアの中でも世界的に見ても。打者も投手もどの世代でも素晴らしい選手が多いんじゃないかなと。まだ、ど選手が来るのかは分かってはいないですけど、どの世代でも世界で戦えるトップ選手が出てくる国じゃないかなと思うので。本当に素晴らしい野球をしているなと思います」

――村上や佐々木朗希ら大谷と一緒にプレーしたい選手も多い。
「NPBを見ても知らないような選手もたくさん出ている。おそらく代表の選手の中にも僕の知らない人が出てくると思う。まずはそこのコミュニケーションが大事じゃないかなと思う。ダルビッシュさんとやるのも楽しみですけど、勉強したいというのは二の次で、勝つことだけ考えてやっていきたいと思いますし、他の選手たちもそういう気持ちを持ってプレーするのがベストじゃないかなと思うので、実際に大会が終わってみて勉強になったと後に感じることはあると思いますけど、やっている時に関しては、そういうことを抜きにして本当に対等に頑張りたいなと思っています」

NPB選手とのコミュニケーション「自己紹介から」「最初は全員敬語」

――どうコミュニケーションをとるか。
「とりあえず話すことじゃないですかね、自己紹介からだと思いますけど。年齢も上なのか下なのかちょっと分からない選手もいると思うので、とりあえず最初は全員敬語から入りたいなと思います」

――勝ちたいという思い。根底には何があるか。
「野球を始めてから今日まで1位以外を目指したことはないので、そういう意味では負けていいと思ったことはないですし、自分の中で目標の1つである大会で、勝ちたいと思うのは自然な流れかなと言うのが率直なところだと思います」

――現在の調整は。
「調整は例年通り、今のところのペースは、去年、一昨年と同じように来ているので。本当に体調がいいことだけが今のところいいことだと思うので、このままの流れで行ければいい状態で臨めるんじゃないかなと思います」

――代表内での立場。
「言葉で引っ張っていくようなタイプではもちろんないので、本当にやることだけをしっかりやりたいと思っていますし、もちろんそのレベルで、そういうレベルの人たちが集まってくるので、誰かに言われてやるような選手ではないと思うので、自分たちの役割を個人個人がしっかりとこなしていくというのがいいチームになる1つの要因だと思うので、そういうやるべきことをしっかり個人個人がやっていくことだと思います」

――期間中に楽しみにしていることは。
「楽しみにしていることは特にないですかね。ある意味、試合も楽しみにしていますし。ただ、遊ぶ楽しみとは違って緊張感も含めたなかなか味わうことの出来ない、そういう試合を大事にしているという意味で楽しみということはあるかもしれないけど。遊びの野球とは違う緊張感の中の楽しみ方は大事かなと思います」(Full-Count編集部)