中日・清水は昨季32ホールド、広島・中村奨は打率.193に終わった 2017年にカナダで行われた「第28回 WBSC U…
中日・清水は昨季32ホールド、広島・中村奨は打率.193に終わった
2017年にカナダで行われた「第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」に出場した日本代表は、米国、韓国に次いで3位だった。選ばれた侍ジャパン日本代表20人のうち、後にプロ入りした選手は16人にのぼる。その中には中心選手への階段を上がる選手もいれば、今季が正念場の選手もいる。
8人が選ばれた投手では6人がNPBへ。2017年ドラフト4位の中日・清水達也(花咲徳栄)は昨季54登板でリーグ5位の32ホールドを挙げた。2021年1位のヤクルト・山下輝(木更津総合、法大)はシーズン終盤に1軍登録され1勝をマーク。日本シリーズでも先発した。
壁にぶち当たっている投手も。2017年5位のDeNA櫻井周斗(日大三)は昨年1月に左肘手術を受け、1軍登板機会なし。今季は育成で再スタートを切る。2021年2位の徳山壮磨(大阪桐蔭、早大)は1軍登板がなく、同4位のDeNA三浦銀二(福大大濠、法大)は昨季6登板で防御率10.80に終わった。2017年5位のソフトバンク田浦文丸(秀岳館)も昨季は4登板だった。
捕手では2017年1位の広島・中村奨成(広陵)が殻を破り切れずにいる。昨季は27試合で打率.193、0本塁打。2021年の39試合、.283、2本塁打を下回った。坂倉将吾が捕手に専念する今季は正念場か。2021年3位の西武・古賀悠斗(福大大濠、中大)は昨季26試合出場。今季は正捕手獲りが期待される。
清宮&安田は覚醒間近、2度戦力外の西巻…伸び悩む藤原
内野手では2017年1位の日本ハム・清宮幸太郎(早実)が昨季規定打席に達し、自己最多の18本塁打。同1位のロッテ・安田尚憲(履正社)も自己最多の102安打、9本塁打。今季はともに主軸としての働きが期待される。報徳学園2年でこの大会に選出された2018年ドラ1の広島・小園海斗は21年に遊撃の定位置を奪取。昨季は127試合で打率.266をマークした。
一方、西巻賢二(仙台育英)は2017年6位で楽天入団も在籍2年で戦力外に。2020年にロッテに加入したが昨オフに再び戦力外となった。今季はDeNAと育成契約。再出発を図る。
外野手では2021年ドラ2のヤクルト・丸山和郁(前橋育英、明大)が1年目の昨季71試合に出場。リーグ優勝を決めるサヨナラ安打を放った。今季はレギュラー奪取を目指す。
小園とともに2年生で選出された2018年ドラ1のロッテ・藤原恭大(大阪桐蔭)は苦しんでいる。昨季は49試合で打率.209、1本塁打。前年の78試合.217、5本塁打から成績を落とした。2017年3位のソフトバンク・増田珠(横浜)は昨季15試合、2017年5位の中日・伊藤康祐(中京大中京)は28試合出場に終わった。
5年の月日を経て明暗分かれた格好だが、低迷している選手も年齢的にはこれから伸びる可能性は十分。奮起が期待される。(Full-Count編集部)