(C)RIZIN FF 大晦日に格闘技イベント「RIZIN.40」の「RIZIN WORLD GP 2022スーパーアトム級トーナメント」決勝が行われ、伊澤星花がパク・シウを下して頂点に立った。2-1と僅差の判定で決着がついたこの試…

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 大晦日に格闘技イベント「RIZIN.40」の「RIZIN WORLD GP 2022スーパーアトム級トーナメント」決勝が行われ、伊澤星花がパク・シウを下して頂点に立った。2-1と僅差の判定で決着がついたこの試合を、同大会の2017年覇者・浅倉カンナはどう見たのか?試合直後の彼女を直撃した。

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 レベルの高い試合でしたね。自分はパクちゃんがちょっと優勢かな、とも思いましたけど、本当にいい勝負でした。

 試合展開は、伊澤(星花)選手が極めきれなかったら、パクちゃんがちょっと有利に進めるかなと思ってたんです。やっぱりその通りにというか、お互いが警戒して対策を練った中でのあの試合だったんで。すごくレベルが高かったと思います。

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 伊澤選手はバックを取ったりして押していたけど、パクちゃんの3ラウンドでの踏みつけが効いたかなと感じました。最近のRIZINはダメージを結構取るイメージだったんで、あれが判定でも効いてくるかなと思ったんですが、非常に際どいところで伊澤選手が勝ったんだと思います。

 お互いにいい部分が出ていたけど、お互いに潰されてもいたので、お互いもどかしかったと思います。やっぱりトーナメントの決勝なので、気持ちが入ってたのは感じました。決勝は絶対に勝ちたいという気持ちが、いつも以上に湧いてくる。その気持ちは両方から感じました。

 以前に2人が試合をしたときは、パクちゃんがサッカーボールキックで減点されたんですが、今回はサッカーボールキックも踏みつけもOKなルールだったし、それを活かして対応してたのはすごいなと思いますね。やっぱりあの時とは違う。もっとレベルが上がってました。

 試合を見て、自分も刺激を受けた部分はあります。私はパクちゃんに負けたので、勝っていたらここにいたのかと思うと……。でも一方で、このままじゃまだ2人には勝てないなという思いもあって、ずっと複雑な気持ちでした。でも、モチベーションにはなりました。

 来年は大晦日にリングに立っていたいです。去年は怪我で、今年はシンプルに結果が出なかったので立てなかった。やっぱ大晦日ってちょっと独特だと今日の試合を見て改めて思ったので、来年はまた立ちたいなと思います。

 来年はもうちょっと自分に厳しくします。今年の後半は自分に甘くなっちゃったんですけど、来年はちゃんと自信を持ってリングに上がれるように頑張ります。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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