Red Bull Dance Your Styleは様々なジャンルのダンサーが参加し、バトルの勝敗を決める。ジャッジは観客、そして流れる音楽は歴代のヒットソングという全く新しいコンセプトのダンスバトルであり、日本でも2018年から開催されて…
Red Bull Dance Your Styleは様々なジャンルのダンサーが参加し、バトルの勝敗を決める。ジャッジは観客、そして流れる音楽は歴代のヒットソングという全く新しいコンセプトのダンスバトルであり、日本でも2018年から開催されている。2022年はワールドファイナルが12月に南アフリカで開催され、日本人ダンサーのTHE D SoraKi が優勝に輝いた。今回は、日本に帰国したTHE D SoraKiに単独インタビューを実施。ワールドファイナル当日の感想や、独特のバトル形式であるRed Bull Dance Your Styleについて語ってもらった。
ダイアナ・ロスのI’m Coming Outが流れた瞬間「勝った!」と思いました
ワールドファイナルが終わってからしばらく経ちましたが、改めてRed BullDance Your Styleはどうだった?
実は日本に帰ってきてから、疲れていたのか体調を崩していて、帰国して5日後くらいからやっと治ったので、振り返る時間もなかったです(笑)。なので、まだあんまり実感が無いですね。昨日久しぶりにやっと映像見て「あ、優勝したんだ」っていう気持ちになりましたね。
家族や周りからの反応はどうだった?
家族は一番喜んでくれました!ライブ配信も見てくれていて、一番応援してくれていたので、バトルが終わった後に落ち着いたらすぐに電話をかけました。
友達や知り合いからの連絡はあった?
メッセージがたくさん来すぎて、今も返せていないです(笑)
Red Bull Dance Your Styleのワールドファイナルで、印象に残っていることは?
やっぱりセミファイナルかな。ダイアナ・ロスのI’m Coming Outで踊ったことが自分の中で記憶に残っているし、気持ち良かった瞬間ですね。
セミファイナルの話はとても聞きたかったです!この曲が流れたとき、どう思った?
正直、本当に勝ったと思いました。しかもセミファイナルはレッドコーナーだったので、先攻で「ついてるわ俺!」って思いました。曲を知ってたし、最初のパートを踊りたかったので、先攻で良かったです。
改めて、映像で見てみてどう?
「気持ちよさそうだな〜自分」って思います(笑)。あの時の自分が羨ましい。でも、いつかあの時の自分を超えたいですね。
バトル中は会場の盛り上がりや歓声は聞こえてた?
踊っている時は意外と冷静で、めっちゃ湧いているのも感じていたし、お客さんの盛り上がりも身に染みて感じました。
ダイアナ・ロスのI’m Coming Outで踊ることを通じて、何か表現したかったことや意識していたことはある?
昔から、バッド・ボーイズ・レコードのパフ・ダディが、ビギー(ノトーリアス・B.I.G)が死んだ後に出した「Mo Money Mo Ploblems」っていう曲が超好きで、自分の人生を変えてくれた曲なんです。だから元ネタであるダイアナ・ロスのI’m Coming Outも凄い好きでした。この曲で踊ることで「昔からこの曲が好きな気持ちや、これまで自分が頑張ってきたものが出せるかも!」と思いましたね。
ワールドファイナル全体を通じて、雰囲気はどうだった?
他のバトルを見て、有名なダンサーたちが負けていくので、「これはスキルとかじゃないわ…」って思ったんですよね。表情が豊かだったり、何か飛び道具的な技をやったりする人が勝ちやすいなって感じました。でも、それだったら自分は逆にいこうと考えて「めっちゃバトルしよう!」って思いました。みんな意外とバトルしてなかったので「こいよ!」っていうアクションや、「音聴けよ」って意味でジェスチャーしたりしてましたね。南アフリカのお客さんは、そのバトル感を評価してくれた部分もあるかなと思います。
すごいね、他の人に合わせるんじゃなくて、逆にいこうと思ってたんだ。
周りに合わせにいったら凄く恥ずかしくなっちゃいそうで(笑)。
いつもの自分のスタイルを貫きました。相手にのまれない・相手の真似は絶対にしないって決めていて、バトル中はずっとそれを意識していました。
実は補欠だったのでワールドファイナルに出場が決まったときは「ラッキー!」って感じでした
ワールドファイナルに出場することが決まったときはどう思った?
実は補欠だったんですよ(笑)。南アフリカに行くことは決まっていたんですけど、1週間前にPOPPIN Cの辞退が決まって出場できることになりました。だから「やったね!ラッキー!」みたいな感じでした。
Red BullDance Your Styleは元々知ってた?どんな印象でしたか?
過去にジャパンファイナルの予選に出ているんですよ。「なんだこのバトルは!めちゃくちゃ難しいじゃないか!」って思いました。その時は流れた曲やアーティストに合わせた踊りをしてしまって、自分のダンスではなかったので、その経験もあって「今回は流されずに自分のスタイルでいく」って思っていました。
有名な曲が流れて、オーディエンスジャッジという、Red Bull Dance Your Style独特のバトル形式については、どう思いますか?
面白いですよね。今回もそうでしたけど、有名でスキルがあるダンサーでも、曲でいつもダンススタイルが崩れてしまうことがあるんですよ?面白くないですか?(笑)。
過去にFINEPLALYでDance Your Styleに出場するダンサーへインタビューをしたことがありますが、「この大会の形式に合わせるのが難しい!」という意見が多かったので、SoraKiくんのように「逆にいつものスタイルでバトルする」という発想が新鮮でした
僕は合わせにいくと負ける気がしますね。あと曲に対してアーティストや元々の振り付けなどにも影響されない方がいいです。例えばMigosの曲が流れてMigosの真似をするとか。本物がいるからやっぱりダサくなっちゃうじゃないですか。FAKE(フェイク)になっちゃうわけだし。Dance ”Your” Styleっていうくらいだから、自分のスタイルで踊ったもん勝ちだなって思っています。
Dance Your Style また出たいですか?
(出場できるなら)来年も出ようかなって思ってます(笑)
バックダンサーとかではなく、ダンスがメインになる瞬間を増やしていきたい
ダンサーとして大事にしていることや目標は?
自分のスタイルを崩さないことは大事にしています。良い意味でも悪い意味でも自己中に生きていきたいです。目標はSummer Dance Forever(世界的なダンスバトルイベント)で優勝したいなと思います。まだ日本人がHIPHOPで優勝したことないので。
ライフスタイルの中にダンスをどうやって取り入れてるの?
生活している中で音楽がずっと流れていますね。音楽が大好きで、気がついたら踊ってる!クラブ行くのも好きで、朝まで遊んでいることもよくあります。1日4時間くらいは練習もするので、踊ってない時間がないくらいダンスがライフスタイルに入ってますね。
これからダンサーとして、どうなっていきたいとかある?
スーパーボウルでワンマンしたいです!ダンスの地位がまだ低すぎると思っているので、踊りだけでああいったステージに立ちたいです。バックダンサーとかではなく、ダンスがメインになる瞬間をもっと増やしたいので、有名アーティストが逆にダンサーに曲を提供してくれるようなダンサーを目指したいです。今回のDance Your Styleは自分がアーティストみたいに踊れたので、こうありたいというのが僕の願望ですかね。
The post 19歳で世界チャンピオンに輝いたTHE D SoraKi 単独インタビュー「Red Bull Dance Your Style World Final 2022」 first appeared on FINEPLAY.