パルクールの本質にこだわりプレイヤーと観客関係なく老若男女が楽しめるカルチャー作りを目的としたスキルコンペティションイベント「FINAL MISSION 2022」が2022年12月27日(土)に東京都江戸川区にある国内最大規模のパルクール…
パルクールの本質にこだわりプレイヤーと観客関係なく老若男女が楽しめるカルチャー作りを目的としたスキルコンペティションイベント「FINAL MISSION 2022」が2022年12月27日(土)に東京都江戸川区にある国内最大規模のパルクール施設「MISSION PARKOUR PARK TOKYO」にて開催された。
「FINAL MISSION 2022」は、「MISSION PARKOUR PARK TOKYO」を運営する株式会社PKM主催のパルクールのカルチャーにフォーカスしたスキルコンペティションの大会。この大会では日本では初となるキッズのスキルコンペティションや、プロのトレーサーによるスキルコンペティション。更にプロとキッズが一緒にムーブを練習し合えるジャムセッションが行われた。
今回初開催となったこの大会は、今年開催された日本選手権や世界選手権にてカテゴライズされた「スピード」や「フリースタイル」というような枠組みは存在せず、コース内のオブスタクルを活用し、予め決められたミッションを制限時間内でどれだけメイクできるのかを競うことで「純粋にパルクールが一番上手なトレーサー」を決める。
小学6年生までが参加できる「キッズクラス」、プロのトレーサーを含めた中学生以上が参加できる「プロクラス」という区別以外は年齢も性別もキャリアも関係なく、とにかく自分のパルクールを披露するために全国からトレーサーたちが「MISSION PARKOUR PARK TOKYO」に集まった。
以下は本イベントで大注目となったキッズクラスとプロクラスの大会の様子である。
大会の様子
優勝した春斗のムーブ
photograph by Jason Halayko
国内最大規模のパルクール施設である「MISSION PARKOUR PARK TOKYO」に大会出場するトレーサーたちはもちろんのこと、パルクール好きな観客が集まり、DJによる音楽も相まって終始大盛り上がりの中でこの「FINAL MISSION 2022」は進行された。またトレーサーたちの時より見せるセクションへのアテンプトの際に集中している姿には同じく観客やMCも息をのみ、それから見事メイクした時にはトレーサーと一緒に喜ぶといった会場内の一体感も感じられた。
優勝した春斗のムーブ
photograph by Jason Halayko
そのような空気感の中で、最初に行われたのは「キッズクラス」のスキルコンペティション。フォーマットとしては大会側に事前に用意された5つのミッションを2分のという制限時間の中で、いかにアテンプト回数を少なくしながらクリアできるかがポイントに大きく影響し、その得点を元に今回のランキングが決まる。今大会では24名のキッズトレーサーたちによってトップの座が競われることになった。
そして今回用意された5つのミッションは「キャット180・プレシジョン」、「レールバランス」、「コングプラント・レールプレシジョン」、「ラシェ・プレシジョン」、「スライドモンキー・キャットリープ」だ。どのミッションもスキルコンペティションというだけあって苦戦する選手たちが多い中で、自分たちの出番ではない時はミッションにアテンプトするトレーサーを大声で応援する姿も見られ、出場者全員でミッションにチャレンジしているようだった。
そのようなたくさんのトレーサーが苦戦したミッションをミス少なくクリアして14ptの高得点でキッズクラスを制したのが12歳の春斗。2位とは同点だったもののクリアのタイムで勝ち越した。普段はフリースタイルを中心に活動している彼が今回の大会にスキル面も向上させて見事優勝を果たした。
優勝したYUUTAROUのムーブ
photograph by Jason Halayko
そして熱いキッズクラスの戦いの後に次に行われたのは「プロクラス」。プロクラスには今回17名の男子トレーサーが集結。年齢も幅広く下は13歳から上は36歳までと若手からベテランまでが一堂に介し、目の前に設けられた高難度ミッションに挑戦した。
今回プロクラスに設けられた5つのミッションは「ストライド・レールプレシジョン」、「ランニング・レールプレシジョン」、「ラシェ・レールプレシジョン to ラシェ・キャットリープ」、「チックタック180 ・キャットリープ to キャット180・バック」、「シットダッシュ・レールプレシジョン to グライダー・レールプレシジョン」。これらのミッションは直前に各選手は知らされることとなりウォームアップ中のトライも許されないことからたくさんの選手が大苦戦。特にバーに向かってプレシジョンをするという難しさが各選手を悩ませた。
そのような初見殺しのミッションの数々をほぼワンメイクで抑え13ptを叩き出し優勝したのが、今大会の運営メンバーでもありながらもプレイヤーとして参加したYUUTAROU。プレイヤーとして参加するため今回のミッション設定には一切関われなかった彼が、多忙なイベント準備の傍ら、限られた時間で練習を重ねて見事初大会にて彼自身のキャリア初優勝という成績を残した。
大会後はジャムセッションの「AFTER JAM」が開催され、キッズとプロ関係なく一緒にムーブを練習したり、今回のミッションの再トライなど大会という制限から解き放たれみんなで楽しくパルクールをする時間を過ごした。プロトレーサーによるハイレベルなムーブを飛び出し観客も大盛り上がり。まさに今回のイベントの目的である「パルクールの本質にこだわりプレイヤーと観客関係なく老若男女が楽しめるカルチャー作り」を体現したフィナーレとなった。
参加者の集合写真
photograph by Jason Halayko
優勝者インタビュー
優勝したYUUTAROU
photograph by Jason Halayko
プロクラス優勝者 YUUTAROUのコメント
「今回優勝できてめちゃくちゃ嬉しいです!30年間生きてきて14~15年パルクールをしているんですが1番を取ったのが初めてでした。パルクール人生の中で積み上げてきたものと、このイベントのために練習してきたことが結果に表れたことがとても嬉しいです。
イベント準備が忙しくなり練習時間が取れなくなった中でも「海外の上手な選手がここに来たら何をやるだろう?」と大会をイメージしながらウォーミングアップなしで練習するようにしていました。またイベントの打ち合わせはMISSION TOKYOの営業終わりにしていて、いつも朝の6~7時くらいまでかかってしまうので運営チームに夜中の30分だけもらって練習しました。自分はもともとテクニックはあるタイプなので、それを大会という状況の中で出せる練習を一週間自分なりに考えてやってきました。
今回初めて自分のジムでこんな大きなイベントをやらせてもらって、ここまで多くのトレーサーに楽しんで頂けたことを間近で感じられました。来年の春もまた開催しようと思ってるので今後はそこに向けて集中していきたいです。これからもパルクールを広げていきます!」
優勝した春斗
photograph by Jason Halayko
キッズクラス優勝者 春斗(ハルト)のコメント
「今日優勝できてとても嬉しいです!僕は普段フリースタイルをメインでやっているんですけど、このFINAL MISSION 2022ではスキルコンペティションという事で「スキル」の部分をメインで練習してきました。その成果と皆様の応援が優勝に繋がったと思うので嬉しいです。ありがとうございました!」
大会結果
入賞者と特別賞受賞者の面々
photograph by Jason Halayko
プロクラス
優勝: YUUTAROU
準優勝: Ayumu
3位: HALU
キッズクラス
優勝: ハルト
準優勝: イサキ
3位: シュンタ
大会概要
大会名称: 「FINAL MISSION 2022」
開催日程: 2022年12月27日(火)
開催場所: MISSION PARKOUR PARK TOKYO (〒132-0025 東京都江戸川区松江2-27-15)
主催: 株式会社PKM
特別協賛: Db
協賛: GoPro、G-Star RAW、CLAPS 、両国きたむら整形外科グループ 、Vaults101
The post MISSION TOKYOで初開催!パルクールの2022年を締めくくるスキルコンペティションイベント「FINAL MISSION 2022」 first appeared on FINEPLAY.