水曜日は中山競馬場でホープフルS(GI、芝2000m)が行われる。2017年に現行のGIレースへと昇格。勝ち馬には無敗の三冠馬コントレイルやこちらも無敗で皐月賞を制したサートゥルナーリアなどクラシック戦線で活躍する馬も多く、来年の3歳牡馬路線を占う意味でも重要な一戦だ。

過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析していく。ここでは「プラスデータ」としてファントムシーフを取り上げる。

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■C.ルメール、川田将雅を超える馬券内率

デビューから土つかずで臨む暮れのGI。福永祐一のラスト中山GI騎乗でもあり、注目を集めているのがファントムシーフだ。重賞ウィナーもいる今回のメンバーにおいて評価が難しい1頭だが、そんな不安を打ち消す以下のデータをご紹介したい。

・2012年以降の福永祐一×中山芝2000m重賞【6.5.2.10】

馬券内率56.5%はC.ルメールや川田将雅、武豊を超えるもの。2020年以降に絞ると騎乗機会4回のうち3回で勝利を収めており、福永祐一×中山芝2000m重賞の相性は極めて良好だ。

この馬について補足すると、父ハービンジャー、母父サドラーズウェルズ系、母母父はハービンジャーの祖父にもあたるデインヒルと、強いクロスを持つ特殊な血統だ。近代競馬においてサンデーサイレンス系もキングカメハメハ系も持たない馬が過去2戦で上がり3F33秒台の脚を使っている事実。“突然変異の怪物”の予感すら漂うファントムシーフから目が離せない。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家 競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。