全国高校サッカー選手権注目選手紹介 MF&FW編GK&DF編>>第101回全国高校サッカー選手権の注目選手を、育成年代の…

全国高校サッカー選手権注目選手紹介 MF&FW編

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第101回全国高校サッカー選手権の注目選手を、育成年代のサッカーを長年取材してきているフリーライターの土屋雅史氏、森田将義氏、松尾祐希氏の3人に挙げてもらった。ここでは3人がぜひ見てほしいと推しているMF&FW11人を紹介する。

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前橋育英のMF徳永涼 photo by Tsuchiya Masashi

徳永 涼
とくなが・りょう(MF/3年/前橋育英・群馬県/176cm、66kg)

「まさに"前橋育英の14番"っていう選手です。昨年からチームのエースナンバーである14番を背負っていましたし、結構チームメイトがグサってくるような厳しいことを言って引っ張っていける選手でリーダーシップがある。本人は攻撃の面で前に出ていくのが課題だと言っていましたが、今までも十分にやれていて、バランス感覚とパスセンスがあります。Jクラブからも注目されていたなかで卒業後は大学に進学しますが、年代別代表でキャプテンを任せられるぐらいの実力と人間力を兼ね備えた選手だと思います」(土屋氏)



神村学園のMF大迫塁 photo by Matuso Yuki

大迫 塁
おおさこ・るい(MF/3年/神村学園・鹿児島県/178cm、70kg)

「展開力が売りのレフティーだったんですけど、守備もできるようになって、得点にも絡んで何でもできるようになったなと思います。そして何よりタフになっている感じがします。もちろんキックは上手でFKも得意。セットプレーもチームの武器になっています」(森田氏)

「ワンステップで強いボールが蹴れます。ミドルシュートもそうですし、サイドチェンジもやっぱりすごいボールが来る。今年はキャプテンになって自覚も増して、最後にタイトルを取りたい気持ちも強いので期待したいですね」(松尾氏)



成立学園のMF陣田成琉 photo by Tsuchiya Masashi

陣田成琉
じんだ・みのる(MF/3年/成立学園・東京都/171cm、64kg)

「スルーパスだけでいったら、全国でも有数のレベル。空間にボールを出せる。浮き球もそうだし、足元もそうだし、空間をパッと見つけて、そこに出せる能力は相当なレベルです。横浜FM ジュニアユース追浜でもレギュラーだったそうで、昨年まではボランチをやっていたんですけど、本人はやっぱり前でやりたいという意欲があって、今年はトップ下みたいなポジションでプレーしています。成立学園自体がやっぱり基本的にみんな技術が相当高いチームなので、彼に合わせられる選手が周りに揃っているというのも大きい。実際に試合で見たら、面白いと思いますよ」(土屋氏)



東山のMF真田蓮治 photo by Morita Masayoshi

真田蓮治
さなだ・れんじ(MF/3年/東山・京都府/172cm、67kg)

「単純に好きな選手です(笑)。3月のフェスティバルで青森山田相手に40mくらいのとんでもないシュートを決めたんです。アラートな守備が売りの青森山田がこんなのを決められてしまうのかと。どうしてもチームメイトの阪田(澪哉)くんに注目が集まるので、個人としても悔しいという思いがあるはず」(土屋氏)

「攻守に顔を出せる選手。松橋(啓太)選手が守備のフィルター役を担えるので、この2人はいいボランチコンビですね」(森田氏)



近大和歌山のMF畑下葵 photo by Morita Masayoshi

畑下 葵
はたした・あおい(MF/3年/近大和歌山・和歌山県/174 cm、67kg)

「相当いい選手です。昨年の選手権1回戦で流経大柏を倒したチームで活躍したんですけど、ボールも触れるし、展開もできるし、ロングスローも飛ばせる。3年生になった今年はより存在感が出て、今年は"近大和歌山=畑下葵"。課題だったゴールへの意識もすごく高まって、存在感を見せる年にしたいと言っていたし、監督も『こういう言い方をしてはいけないけど、畑下のために全国に行きたい』と話していたぐらい。それぐらいキャプテンとしても選手としてもやってくれている選手です」(森田氏)

「昨年の選手権1回戦で見たのですが、とにかくロングスローがすごかった。ハーフウエーラインぐらいからどんどん投げて、陣地挽回をさせていた。バネもあるし、キックも上手なので、もう1回見たいと思っていた選手ですね」(松尾氏)



國學院久我山のFW塩貝健人 photo by Tsuchiya Masashi

塩貝健人
しおがい・けんと(FW/3年/國學院久我山・東京都/180cm、70kg)

「もしかしたら、選手権の主役を1人でさらう可能性がある選手です。横浜FCジュニアユース時代は小柄なテクニシャンタイプで、フィジカルの弱さが課題でした。逆に高校ではそれを強みにしてやると決意して、とにかく筋トレをして、今のプレースタイルは相手をはじき飛ばして前に進んでいくような、(マンガ『キャプテン翼』の)日向小次郎みたいな感じ(笑)。選手権予選の準決勝では帝京に3-2で勝ったんですけど、塩貝くんにボールが入ると、スタンドもあの子が何かやるかもしれないぞと。空気感がとにかくすごかった。キャプテンになって自分がいろんな意味でやらないといけないという自覚も出てきて、今すぐにプロに入ってもおかしくない選手だと思います」(土屋氏)



履正社のFW古田和之介 photo by Morita Masayoshi

古田和之介
ふるた・かずのすけ(FW/3年/履正社・大阪府/175cm、69kg)

「とにかく前線から相手を追いかけ回せる選手です。チームの守備のスイッチを入れる存在。今年はゲームキャプテンを務めていて、最前線にいて周りが見えないから、『俺が後ろ姿でチームを引っ張るんだ』と」(森田)

「今年の履正社は古田くんのチーム。守備もすごいけど、実際にプレミアリーグWESTでは得点ランク2位の14点を記録している。プロに行くようなレベルのDFたちがいるなかで、得点ランク2位になっているというのはすごい。あとトーク力も相当ある。我々としてもありがたいですね(笑)」(土屋氏)



神村学園のFW福田師王 photo by Matuso Yuki

福田師王
ふくだ・しおう(FW/3年/神村学園・鹿児島県/178cm、70kg)

「僕は試合を見る機会はそもそも多くなかったんですけど、2年生までは多分僕が見た試合は全試合で得点を取っていて、とにかくすごいなと。今年見たインターハイの履正社戦は、チームも敗れて、本人にとっても今シーズン最悪の内容だったと思えるような試合でめちゃくちゃ悔しがっていたんですけど、堂々とメディアに対して受け答えをしていた姿が印象的です。高校では日本でやる最後の大会なので、とにかく点を取りまくってほしい。日本のサッカーファンに"福田師王すごいんだぞ"というのを見せつけてほしい」(土屋氏)

「福田選手はやっぱりすごい。どこからでも得点が取れる。空中戦も強いし、裏抜けもできるし、ミドルシュートもある。今年はケガが多かったのでなかなかいい状態でプレーできなかった。本人もかなり悔しい思いをしていたんですけど、やっとこの12月に入ってなんの不安もない状態でプレーできるようになった。プレーするのが楽しいという話も本人がしていて、最後の選手権に期待したいですね」(松尾氏)



帝京大可児のFW永井斗梧 photo by Matuso Yuki

永井斗梧
ながい・とうご(FW/3年/帝京大可児・岐阜県/173cm、64kg)

「永井選手は岐阜県予選の準決勝で取材したので思い入れがあり、頑張ってほしい選手の1人です。昨季からレギュラーを務めていたんですが、新チーム発足後の1月にヒザに大ケガを負って、戻ってきたのが今回の予選中。本大会までにどれぐらい戻せるかですが、活躍の可能性はめちゃくちゃあるので楽しみです」(松尾氏)

「インターハイ予選決勝でケガで離脱していることを知ったんですけど、やっぱり今年の東海地方の目玉クラスの選手です。スピードがあって、ゴール前にしっかりポジションを取れるので、点取り屋としての才能はピカイチ。悔しさとか想いを今大会にぶつけてほしいですね」(森田氏)



大津のFW小林俊瑛 photo by Morita Masayoshi

小林俊瑛
こばやし・しゅんえい(FW/3年/大津・熊本県/191cm、76kg)

「高1の時の印象はデカくて速いけど、まだまだ素材系という印象が強い選手でした。だけど、それを我慢して使う大津は、選手を育てるのが上手だなというのを改めて感じました。使い続けるうちに本当たくましくなって、前線での競り合いとか、昨年の履正社にいた鈴木章斗(現・湘南ベルマーレ)のようにヘディングのボールを胸トラップできる技術をマスターしました。のんびりした子なんですけど、キャプテンになって自覚も芽生えてきた。昨年準優勝の悔しさを晴らしてほしいですね」(森田氏)

「空中戦ではほとんど競り負けない。1年生の頃は喋りもそんなに得意じゃなかったイメージですが、歳を重ねるごとに自分の言葉でしっかりと伝えられるようになった印象があります。森田さんと同じく、昨年の悔しさを晴らしてほしい選手の1人です」(松尾氏)



日体大柏のFWオウイエ・ウイリアム photo by Matsuo Yuki

オウイエ・ウイリアム
おういえ・ういりあむ(FW/3年/日体大柏・千葉県/190cm、79kg)

「ボランチとかサイドバックだったんですけど、今年の1月初旬にあったフェスティバルからFWにコンバートされて、2月ぐらいに見た大学のスカウトも、『バケモンみたいだよ』って話していました。本当に一気にポンとブレイクしてきたので面白い選手です」(森田氏)

「サイズもあって、スピードがあって、しかも左利き。昨季まではボランチでプレーしていたのでキックがうまい。今季からFWにコンバートされて才能が花開いた点も含めて、伸びしろがめちゃくちゃあります。最初で最後の選手権でブレイクする可能性を秘めていると思います」(松尾氏)

<土屋雅史氏の注目選手>
MF:徳永涼(前橋育英)、青柳龍次郎(前橋育英)、陣田成琉(成立学園)、真田蓮治(東山)、田原瑠衣(大津) 
FW:小湊絆(青森山田)、塩貝健人(國學院久我山)、古田和之介(履正社)、山下基成(大津)、福田師王(神村学園)

<森田将義氏の注目選手>
MF:名願斗哉(履正社)、大迫塁(神村学園)、徳永涼(前橋育英)、松橋啓太(東山)、畑下葵(近大和歌山) 
FW:小林俊瑛(大津)、古田和之介(履正社)、オウイエ・ウイリアム(日体大柏)、福田秀人(米子北)、永井斗梧(帝京大可児)

<松尾祐希氏の注目選手>
MF:土谷飛雅(昌平)、大迫塁(神村学園)、森一琉(東邦)、ヒアゴン・フランシス琉生(佐野日大)、畑下葵(近大和歌山) 
FW:福田師王(神村学園)、小林俊瑛(大津)、オウイエ・ウイリアム(日体大柏)、永井斗梧(帝京大可児)、網代陽勇(尚志)